こんにちは!大塚昌子です。
前回からの続きです。
さて、キャットブリーダーの施主様から新たなご依頼。
引き渡したばかりの、猫達とのふれあいスペースのお隣部分、
同じ建物内なのですが、古い納屋のような、車庫のようなスペースがあり、
そこへ、ピアノが置けるように出来ないだろうか?と言うご相談でした。
代表も、工事中に資材置き場としてお借りしていたスペースなのですが、
ほぼ建築当時のままで、いろんな物が混在して置かれている状態でした。
大家さんにも確認していただいて、工事が可能だとわかり手掛ける事となりました。
キャットブリーダーでもある施主様は、実はピアノの先生でもあるんです。
ご自宅にもピアノを持っていらっしゃるのですが、
お身内で手放そうとされている、行き場のないピアノのがあり、
その救済処置として使っていないスペースを利用出来たらと考えたそうです。
ただ置くだけと言っても、長く手入れが行き届いていない木造住宅です。
床を直すだけじゃなく、建物そのもののコンディションを確認しつつ、
湿気対策や耐震補強、必要な手当てはやっておいた方が良いですね!と
ご提案もさせていただきました。
人の出入りがきちんと出来れば、適度に換気も出来るはずです!
ピアノを置く最低限の環境を、代表と施主様で確認しながら
予算内で今出来る事に優先順位を付けていきました。
①室内をとにかく明るくしたい。.⇒ 夜間に暗いと足元が危険。
②内階段の勾配を変えたい。⇒ 急勾配で誰も使いたがらない。
③使いにくい既存シャッターを出来れば使わず出入りしたい。
④ピアノが置ける床を作る。⇒ もともと土間なので足が沈んでしまう。
それから、今後いろんな事にスペースを利用して頂けるようにしよう!
例えば、ピアノカフェみたいに集えるスペースにも出来るように…
そんな楽しいイメージが、だんだん膨らんできました。
ちょうど、新型コロナウィルスの影響もあり、時間をしっかり頂けたので
代表自ら大工と化し、階段、壁も作っていきました。
古民家の雰囲気を隠すよりも、全面に出した内装にしてコストダウンにもなりました。
左官の親方が、外壁に表情を付けてくれたら、こんな感じに仕上がっていきました。
今回は、お隣の猫とふれ合えるスペースの色合いとは対照的な色合いにしました。
「明るくしたい!」=白い壁、照明を増やす!という方向ではなくて、
全体的にアンバーな、経年で出来た風合いをうまく利用して落ち着いた印象の内装へ。
壁は、あえてダメージ加工された木質プリントの有孔ボードを使用。
明るさは、ライティングレールに付ける照明器具と
天井から吊り下げるペンダントライトでバランスを取ってみたり…
どんな風に仕上げられるのか、私達が試されてる感じでした。
ちょっとインダストリアルな雰囲気にも仕上がったかな?
↑お引き渡し後に、実際にピアノが置かれた写真です。
居場所が出来て、本当に良かったですね。
ピアノの調律はせずに、移動先の環境に馴染んだ頃に行うそうです。
狂いのない音色を出す為に、必要なんだそうです。
いつか、ここでピアノの演奏を聴いてみたいですね~
楽しい時間をありがとうございました!
☆ご紹介の現場は、随時施工事例にてアップ予定です!お楽しみに♪