こんにちは!大塚昌子です。
前回からの続きです。
70歳代のご夫婦の生活しながらのリフォームが始まりました。
ビフォーアフターの写真を載せるだけでは、
なかなか伝わらないので、もう少しリアルな部分も書いてみますね。
9月末から始まった工事の内容は、
洗面化粧室の入れ替えとトイレ交換。
そして、エアコンの入れ替えとキッチンを入れ替えて、
全部屋の天井壁のクロスの張り替えでした。
生活しながらのリフォーム工事期間中、施主様は朝からずっとご自宅に居ます。
正確に言うと、ご主人は仕事に出かけますが、奥様は在宅です。
通常なら、日中はお買い物やお出かけなどをしていただけますが、
新型コロナウィルス感染症の為、それもなかなか出来ない状況でした。
初日、作業スペースへと変わったリビングダイニング。
家具をバリケード代わりにして、養生シートを垂らします。
工事の間は、奥の1部屋で寝食をして頂く為、
埃が掛からないように、相談しながら出来る養生をしっかりと施しました。
工事が進むにつれ、時には窮屈な環境にもなっていたと思います。
ほぼ毎日、お二人と顔を合わせる代表とは、
短時間のお打ち合わせになる事も多々ありました。
時には職人達と世間話しされたり。
静かだった日常から、人の出入りや動きのある日常への変化に
体調を崩されてはいけないと、代表は現場の進み具合を見て、
ゆっくり休んで頂ける日を工程表に書き入れたりもしました。
生活しながらのリフォームは、常にモノの移動がついて回ります。
工事が始まる前もそうでしたが、施主様は工事中も整理整頓を続けてくださって、
私と打ち合わせをする時にも、「ちょっと後で見てくださる?」
と、自分から積極的に片付けを進めてくださっていました。
誰かと一緒にしていると思うだけで、1人で片付けるよりも
ずっとはかどりますものね。
何より、ご本人が一番達成感を感じられていたし、
工事が終わる頃には、お部屋が広く感じるほどスッキリとされていました。
お二人から「職人さん達、クロス貼りにくくなかったかしら?」
「いや~、あの狭い場所で良く貼り替えてくれたよ。」とお気遣いを頂く日も。
破けたり、めくれたりしてないけど、ご主人様の煙草の数色になっていた
お部屋のクロスを、一新する事が奥様の希望でもありましたので、
新しく貼るクロスを自分で選んで頂き、
出来上がった壁を見て、とても嬉しそうでした。
洗面化粧台やシステムキッチンが、新しものに変わりました。
収納力はアップしたけれど、今までと収納の仕方が変わると
モノが収まらないパターンがあります。
夏に奥様とショールームで体験したことを、一緒に確認しながら、
キッチンで使っていたモノ達を納めてもらいます。
側で見ながら、アドバイスしつつ、ちゃんとご自身で納めてもらえました。
大きなキッチンを付けても、意外と使ってるスペースは小さかったりします。
自分が動き安く、モノを取りやすい位置を知って頂き、
キッチンの形が変わっても直ぐに馴染んでもらえるんじゃないか?
そう思ってのお手伝いです。
最初は、恐る恐るキッチンを使い始めた奥様でしたが、次にお会いした時には
「このコンロ、お利口さんなのよ~♪」と、さすがです!
生活しながらのリフォーム工事は、出来上がった順番に
取り付けた新しい設備機器を使い始めて頂けます。
不具合や初期エラーを一緒に発見できたり、
使いやすさをお伝えできるメリットがあります。
デメリットは、確実に工事期間中の生活環境が悪くなります。
ご紹介させて頂いた事例では、
◎施主様が、生活しながらのリフォームを強く希望されていた。
◎施主様が、工事前から現場を管理する代表の見解に耳を傾け、しっかりと理解を頂けた。
これが実現できた理由だと私は思っています。
お引き渡しをする日に
「どんどん変わっていく様子を間近に見られるのが、本当に楽しかったわ!
もう終わっちゃうの?って感じよ。」と施主様から嬉しいお言葉!
また、次の現場でこの経験を生かしたいと思います。