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こんにちは!

自然素材と輸入壁紙を使った「住宅リフォーム」ブログを運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。

 

 

「2件の見積もりを頼まれてるんだけど、

なかなか手を付けられなくて・・・」

今現場に入っている大工の親方がぼやきました

 

IMG_2753.JPG

 

その気持ち痛いほどわかります。

私自身、あまり見積もりは好きではないんです。

 

誤解のないように言えば、積算スキルは誰にも負けません。

でも、数字を拾ってそれを表現する作業が苦手なんです。

昔ながらにのアナログで、手拾いする作業はとても手間がかかるんです。

 

 

その事を、親方がいい言葉で表現してくれました。

 

「見積もりってのは、頭ん中でゼロから家を作る作業なんだ」

 

「解体して、基礎を作って、建て方して、下地を作って、設備電気を手配して、ユニットバスを入れて、壁紙を張って・・・

工事の間車はどこに駐車できるのか?資材やごみのストックヤードは準備できるのか?

頭ん中で一足先に工事が始まってるんだ。そりゃいろいろ悩むさ。

その点、家を作ったことのない奴は、悩まずに拾い出し出来るんだろうな」

 

「本当にその通りですよね!」

親方の言葉に僕は救われました。完全に共感できました。

 

 

最近の業界の積算作業の流行は何か?

建築の展示会に行くとPCソフトのブースがあって

そこで話を聞いているとビックリします。

 

最近のソフトは本当によく出来ていて

CADで図面を書くだけで3Dパースにしてくれるのはもちろん

構造計算もしてくれる上に

なんと見積もりまで自動でしてくれるんです。

 

デジタルの進化って凄いですよね。

これなら、新人君でもパートのおばちゃんでも

誰でも図面が簡単に描けて、

ちょっとコーヒーを飲んでいる間に見積もりまで出来てしまいます。

 

実に素晴らしい!

ん?本当に素晴らしいのかな?

 

デジタルに頼りすぎてチェックがあいまいになってしまった事件がなかったかな?

プロが見たら直感的に鉄筋の本数が少ないと疑念を抱いたり

筋交いが足りないんじゃないかと疑ったり

アナログで鍛えられた専門家ならピンと感じるものがあるはずです。

 

でも不幸な事に、チェックをすり抜けて家やマンションが建ってしまった事例がありましたよね。

そう、姉歯の物件です。

 

当時、関西の建売物件で構造不足が分かってTVの取材を受けた物件がありました。

筋交いが入っていないにもかかわらず、工事をした大工は

「全く気が付かなかった」

とコメントしていました。

 

いや~、そんな事はないだろう!

知っていながら、気づかないふりをしていたんでしょうね。

全て図面のせい、図面を描いた設計士の責任!

そんな言い逃れプロであったらできませんよね。

 

一見便利な見積もりソフトの事を考えている内に

そんな構造偽装事件を思い出しました。

 

 

見積もりは、

頭ん中で家を作り上げるイメージをどこまでリアルに再現できるかが勝負です。

現場での経験も必要だし、工程管理のセンスも必要です。

 

世の中の流れは、ソフトで積算する方に向かっているようですが

私は従来通り

自分が納得できるアナログな見積もりを続けていこうと思います。

 

そんな訳で、見積もり作業って実は重労働なんです。

だから、当社では「相見積もりをお断り」しているんです。

なんか、長い長い言い訳をしているようなブログになってしまいました、あしからず。

 

 

 

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