こんにちは、
自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している
東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。
このまま放置していたら3ヶ月で土台がダメになりますよ!
ひとり暮らしの高齢者が、そんな事を突然言われたら
どれだけ不安になるでしょう。
「そんな訳はない・・・」と思いながらも
難しい専門語と図面を見せられて
マイホームに迫る危険性を突きつけられたら
不安でいられないはずはありません。
その高齢者が、あなたのお父さん、お母さんだったらどうしますか?
震災の記憶を風化させないように、教訓を活かすようにと
各メディアが一斉に阪神・淡路大震災関連の報道をしています
阪神・淡路大震災から20年。震災から学び、未来に備える-Yahoo! JAPAN
http://hanshinawaji.yahoo.co.jp/
地震の教訓は活かさなければなりません。
人命を守り、地震後も避難所生活でなく自宅で住み続けられるように
適切な耐震補強は絶対に必要です。
だからこそ
地震への不安に付け込んで不必要な工事を押し付けてくる
悪質な「訪問販売のリフォーム業者」餌食になって欲しくないですね!
新年早々の1月8日に電話でご相談いただいた当社のOB客のYさんは
幸いなことに、被害を未然に防ぐことが出来ました。
その話があまりに生々しかったので、ここでご紹介します。
Yさんからの電話はこうです
妻の実家を点検に来た業者が、すぐにでも直さないと危険だと言って350万の見積もり書を持ってきたんです。
お義父さんは契約するつもりですが、本当に必要な工事なんでしょうか?
実家の建物調査をしていただけませんか?
屋根の定期点検に来た業者は
――屋根がゆがんでいます、小屋裏に問題があるかもしれません――
続いてやってきた営業マンは小屋裏を覗いて
――壁が下がっています、土台に問題があるかもしれません――
そして基礎補強のスペシャリストだと自称する専門家が来て床下に潜ると
――床下の通気が悪くて、基礎のコンクリートも劣化している。このまま放置すると3ヶ月持ちません――
そうして、350万の見積書を持ってきて来週の契約をせまってきています。
私と妻は怪しいと思っていて、週末実家に行ってくるつもりです。
大塚さんに調査してもらって、それをお義父さんに伝えていただけませんか?
その上でお義父さんが契約するのなら私達も無理に止めません。
でも、黙って見過ごすわけにもいかないので・・・
Yさんの希望は
補強工事が本当に必要かどうか、建物調査をして欲しいという物です。
もし、小屋裏や基礎が傷んでいたらもちろん補強工事はしなければならない
それであれば、訪問販売というスタイルはあまり歓迎出来ないが、
お義父さんが納得してるのであれば、お義父さんの好きにさせたい。
とても思いやりあふれる判断ですね。
さあ、いよいよ建物調査です。
今回は訪問販売の業者の調査が適切な物かどうかの評価なので、耐震診断や構造調査とは別物です。
でも、その前に
ちょっと業者の評判を調べておきました。
それはNETで簡単に調べることが出来ます。
「業者会名+評判」で検索する方法
これはよっぽど悪質業者の場合はヒットしますが、あまり検索で出て来ません。
「電話番号を直接検索窓に入力」して検索する方法
これはかなり有効は方法です。
電話セールスに不満を感じたユーザーが、どんな迷惑行為を受けたか書き込みしている掲示板サイトが沢山出て来ます。
会社の支店や営業所、フリーダイヤルなどHPで調べればわかりますので
全ての番号を当たってみましょう。
今回の場合、フリーダイヤルでヒットしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
また〇〇〇〇と名乗る業者から電話が来た。△△ハウス倒産後、いろいろな会社が
メンテナンスを引き継いだと称して営業していたが、今回、業界が話し合って
ひとつにまとまってうちがメンテナンス業務を引き継ぐことが決まったので
連絡番号をお伝えするという。だが、この台詞はもう二年ぐらい前から聞いている
以前は、別の社名を名乗っていたが、番号は同じ。
信用しないほうがよさそうだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今度は〇〇〇〇と名乗って家に来ました。
屋根30年保証と言い出し14;00~19;00まで家の隅々まで調べて風呂場が悪いと言い出し後日会社の偉い人に見てもらうと言い出したがもの凄く詐欺臭いかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
後日お義父さん宅に訪問し、ご本人からお話を伺うと掲示板にあったクレームと全く同じ状況でした。
20年前に金属瓦に葺き替えた工事の、30年保証の定期点検で来たという業者は
すでに倒産している元施工の会社からメンテナンスを引き継いだと言ったそうです。
1月5日に屋根の点検で来た時は、弱っているコーキングの増し打ちをしたり、
棟笠木の緩んでいる釘を打ち直したり、
良心的なメンテナンスに見えました。
ですがその後、小屋裏が弱っている、家が沈んでいる、基礎が悪いと
入れ替わり営業マンや自称住宅性能評価士が現れ
わずか3日後の1月8日には350万の補強工事見積もりを持参
「このままでは土台が3ヶ月しかもちませんよ!」と
翌週の契約をせまってきたそうです。
あいにくの雨でしたが、建物調査の結果全く問題ない良好なコンディションでした。
(建物調査の様子はブログの最後に動画を貼ってあります)
お義父さんは、「あの業者は断ります!」 と決意されました。
悪質リフォームを未然に防げて本当に良かったです。
すぐ連絡をくれた娘婿さんが一番のヒーローですね!
悪質な訪問販売リフォームに引っかからないために
■会社名・電話番号をNETで検索して評判を調べる
■すぐに契約しない
■第三者の専門家に建物調査をしてもらう
ことを心がけましょう
最後に業者の断り方ですが
一度家に上がられると、
値引き提案で粘られたり、泣き落としで契約を切望されたりします。
とにかく、家には上げずにおきましょう。
怪しい業者であれば
「クーリングオフ」や「国民生活センター(消費者センター)」の話を出すだけで
がらっと態度が変わり、その後連絡してこなくなったりします。
訪問販売によるリフォーム工事のトラブルはこちらのサイトが参考になります。
独立行政法人 国民生活センター 「相談事例・判例」
http://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/reform.html
欠陥工事・悪質業者対処法などこちらのサイトが参考になります。
「リフォーム110番」
http://www.geocities.jp/toraburukyukyutai/risounomaihoumu/rifoumu110bannindex.html
今回の建物調査の様子です
建物調査・耐震診断・構造調査でお悩みの方は
エーゼン大塚建設でご相談いただけます。
お近くの方は永代ショールームにお越しください。
電話・FAX・メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ