こんにちは!
自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している
東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。
こんな事を言ったら、外壁塗装専門の業者さんに怒られてしまうかもしれませんが
シーリングの打ち変えってしなくてもいいんじゃない?
『外壁メンテ専門』とうたっている業者さんでは
たいがい提案する見積りに『シーリングの打ち変え』を見込んでいます。
一方、当社では基本的にシーリング部分は『増し打ち』で見積します。
専門の会社さんと話をすると
「えっ?打ち変えしないんですか?(信じられない~)」
驚いたように私の方をいぶかしげに見ます。
そんな風にみられると、なんだか手抜きをしているような気がして不安になってしまいます。
確かに雨漏りの現場を調査してみると
サッシ周りのシーリングが接着不良でダメダメな物件がありました。
上の写真がそうです。
手で引っ張るとピリピリッと簡単にシーリングが剥がれてきました。
こんなシールでは安心できません。
有無を言わさず打ち変えが必要です。
でも、コンディションのいいシーリングだと
何やっても剥がれて来ません
例えば雨漏れ事故のあったこの現場では
「とにかくサッシ周りは全て打ち変えよう」
そう方針を決めてスタートしました。
ところがこのシーリングのコンディションは抜群に良い!
ALCとアルミサッシにしっかりくっついて剥がれて来ません。
結局、カッターで両側に切込みを入れた上に
へらで突きながら少しずつ時間をかけて剥がしました。
粘り強い職人さんだからこそ続けられる地道な作業です。
そんな作業を見ながらふと疑問が浮かびます
「このシーリングって、ほんとに剥がす必要があるのかなぁ?」
工務店としては見積金額が高くなるので嬉しい内容ですが
ユーザーにしてみたら、必要もないメンテナンスに余計なお金を払っているだけかもしれません。
だからと言って
「シーリングの打ち変えなんて必要ありませ~ん!」
などとは、常識ある一級建築士としては言えません。
そこで、いろいろ考えて最近ではこんな風に提案するようにしました。
「見積もりではシーリング部分はサッシ周りは打ち変えて
それ以外の部分では全ヶ所チェックの上、必要なところを増し打ちする」
この方針であれば、まずはシーリングのコンディションを調査するので
不良部分のみを適切にメンテナンス出来ます。
必要最小限のコンパクトな見積もりに、
必要な作業分だけ追加費用としてプラスするわかりやすい明細なので
ユーザーも納得して代金を払えます。
シーリングの付着がしっかりしていれば
痩せて薄くなってしまった所や、紫外線で表面だけが劣化した所も
増し打ちだけで十分な手当が出来るんです。
そんな風に考えるられるのは、
外壁塗装専門で商売している訳ではない『ゆるさ』故かもしれません。
専門の方からするとやっぱり受け入れられない考え方でしょうね。
でもね、疑問に思ったことはちゃんと口にした方がいいと思っています。
自分の考えが正しいかどうか現地で確認したり、実証実験してみたり
自分で体験したことが一番納得できるし
ユーザーにも説得力を持って話せますものね。
最後にもう一度言っちゃいます
何の調査もせずやみくもにシーリングを打ち変える工事って無駄じゃない?
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