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こんにちは!

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設の代表 贅沢リフォームの匠、大塚健太郎です。

 

 

夢はあきらめなければ必ず叶う!

 

ビジネス書や自己啓発のセミナーで良く使われるフレーズです。

AKBの元総監督、高橋みなみさんも同じような名言を残していますね。

私もこうした考え方は大好きです。

 

 

リフォーム工事でも

夢の住まいを作ろうとすると様々な障害が立ちはだかります。

予算であったり、

工期であったり

撤去したい壁が耐力壁(耐震壁)で壊せなかったり

トイレをバリアフリーにしたくても、ルート変更の出来ない配管が転がっていたり

 

写真 2016-04-04 18 30 16-tile.jpg

 

僕ら建築のプロは

図面を読みこなし、天井裏や床下を覗いて、

時には辛い判断をお客様に告げなければなりません。

 

「トイレのバリアフリー化は出来ませんね」

 

 

 

このブログでご紹介する施主のF様の場合も

「今の便器には特に不満はない」

との事でしたから

トイレの内部はそのままにして、手を付けない方針で工事を始めました。

 

 

でも、F様はトイレのバリアフリー化を全然諦めていませんでした

マンションリフォーム

 

壁がなくなり、床や天井のコンクリートがむき出しになると

タイミングを見計らったように

「大塚さん、うちのトイレの床は下げられないかしら?」

と再びバリアフリー化を熱望されてきました。

 

 

「えぇ~!やっぱり諦めていなかったんですね~」

私はかつてゼネコン社員だったころ新築マンションの現場監督をしていました。

ですから、いかにマンションが合理的に設計されている物であるかを良く知っています。

必要のない段差など、お金と時間がかかるだけです。

段差があるのは、それなりの理由や必要性があるからです。

 

そんな作り手の事情を知っているので

初めは乗り気でなかったトイレの床下調査も

F様の熱意に根負けしてやってみる事にしました。

 

 

「分りました、廊下の扉の納まりが変更になりましたでしょ。

そのためどうせトイレの床を一部剥がさなきゃならないので

今床をめくってみましょう・・・」

 

 

 

F様の熱意は私を動かしただけでなく、

ふたつの奇跡を呼びました。

 

 

「消えた配管」と「工事ミス」

写真 2016-05-10 16 36 40.jpg

 

当初壊さないつもりのトイレの床をめくってみると

「あれっ?配管が転がっていない・・・」

 

建築図面では書いてある(実在するはずの)配管が見当たりませんでした。

キッチンやUBから離れ、廊下の脇にぽつんと配置されたトイレ。

そこに書いてある配管ですから、何か意味のある配管であるに違いない。

図面がかすれていて給水なのかガス配管なのか判別できないけれど

その配管が転がっているので、廊下より床が高くなっている・・・はずでした。

 

図面にある配管が消えた!

これはまさしく奇跡でした。

 

 

でも、これだけではバリアフリーに出来ません。

「Fさん、床だけを下げると便器が今よりも高くなってしまうんですが大丈夫ですか?」

「私は足が長いから大丈夫よ、多分・・・」

 

写真 2016-08-12 18 12 38.jpg

 

いやぁ、大丈夫な事ないでしょう。

便座に腰かけると足が浮いてしまう便器なんて

使いにくいッたらないです。

踏み台を置くにしても邪魔だろうし

お掃除するにも面倒くさい。

 

 

バリアフリーはやっぱり無理だなと、なかば諦めました。

 

念のため、便器と壁の間の隙間に頭を突っ込んで裏側の配管を見た時

ふたつ目の奇跡がそこにありました!

 

配管が凄く低い!

写真 2016-08-12 23 35 44.jpg

 

その配管は見たことないくらい、曲げられていました。

 

「工事ミスか?」

 

 

同じプランが縦に続くマンションでは

上の階に行くほど施工する職人も慣れてきますし

現場監督もチェックするポイントが適切になります。

同じ事の繰り返しですからね。

 

 

逆に、下の階ではまだ部屋のプランに慣れていないので

誰かがうっかりミスをする可能性は高くなります。

 

 

もしかしたら、トイレの床は上がらないと勘違いして

縦配管のジョイント位置を低く作ってしまったのかもしれません。

床に給水やガスの転がし配管がなければわざわざ床を上げる必要なんてありませんから

そんな勘違いがあったとしてもうなずけます。

 

 

理由はどうであれ

これは奇跡です!

 

 

便器の位置を下げる分、排水芯位置を上げれば元々の縦配管に繋ぐことが出来ます。

つまり

排水芯が155ミリのリモデルタイプの便器を使えば

今の床を下げて、便器の取り付け位置も下げた完璧な段差解消が可能となります。

 

 

 

ふたつの奇跡が重なり

このマンションで唯一のバリアフリートイレが実現しました

 

マンションリフォーム中央区

 

今回ばかりはF様の粘り勝ちです。

夢は諦めなければ必ず叶う!

を体現されてしまいました。

 

素晴らしいですね。

 

その一方でプロはダメですね(^_^;)

先入観や既成概念に囚われると

なかなかマインドを切り変える事が出来ません。

今回深~く反省しました。

 

でも、お客様のこだわりに真摯に向き合い

とことんお付き合い出来たのですから

『贅沢リフォームの匠』として良い仕事が出来たと自負しています。

 

だって、

「このマンションでバリアフリーのトイレがあるのは我が家だけ!」

なんて、最高の贅沢じゃないでしょうか

 

 

工事中、私と一緒に悩んでくれたマサコさんも

完成したトイレに喜ぶお客様の顔を見れば

この満足げな顔! (^^)

漆喰

 

 

マンションリフォームで「贅沢リフォームの匠」と一緒に作り込むプロセスを楽しみたい方は

エーゼン大塚建設でご相談いただけます。

お近くの方は永代ショールームまでお越しください。

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