地域 東京都豊島区
工期 20日間
費用 2,780,000円
施工内容 68㎡(鉄骨造ビルの2階)
・事務所をスタジオにリフォーム
・新設のトイレはビルオーナーが負担
お客様との出会い・ご依頼内容
「事業計画を立てながら物件を探しています・・・内見をご一緒していただけませんか?」
YUKI先生からはメールでご相談をいただきました。
「物件も幾つか回りましたが、工事の費用やこの物件で果たしてどうなのか・・・ということで悩んでしまっています」
後日永代ショールームでお話を聞くと、
レンタルスタジオではご自分の思い描くバレエ教室運営が出来ない。色々な個性、習熟度の生徒さん達を広く受け入れて自由にバレエと向き合って欲しい。それを実現できるスタジオを作りたい・・・そうお話しされました。
検討中の物件があるとの事でしたので、現地調査の前に仲介不動産担当者から建物の構造図面をもらうようにお願いしました。天井仕上を撤去した時にどのくらい高さが確保できるか、どこに梁が流れているのかを知るためです。
施工前
相思相愛の物件だけれども
山手通り沿いにある物件は要町駅からとほ5分の好立地。鉄骨造の2階ですが直下は駐車場で防振の問題もありません。2方道路に隣接しているので近隣への音漏れもクレームになるレベルではなさそうです。
そもそもこの物件ギターハウスビルはギターの製作販売・ギター教室・上階にはホールがあり演奏会も開催している音楽にゆかりのある建物です。どう考えたってバレエと相性がいい!相思相愛の関係になるイメージが頭から離れませんでした。
さらに、今までは共用トイレだったものを、室内に新設してくれるのだそうです。オーナーさん太っ腹です。
ただ、現在の事務所仕様になっている部屋の天井を撤去することにオーナーさんも不動産担当者も何故か後ろ向きで
「原状回復が大変だから、天井はこのままの方がいいんじゃないか」とか
「天井裏の耐火被覆が丸見えじゃ印象が悪いのでは・・・」と心配してくれます。
天井は高い方がレッスンしやすいですし、
アスベストの混入さえなければ耐火被覆材が丸見えでも気にならないし
まして原状回復の心配までしてくれなくてもいいのに・・・
もしかしたら、バレエスタジオに貸したくないのでは?と疑うような現地調査でした・・・
施工中
間仕切り壁と天井を解体
まずは解体作業。
再使用する照明器具を丁寧に取り外してから事務所を2室に区切っていた間仕切り壁を解体。天井に関しては慎重に壊していきます。この物件は梁がたくさんあるので天井が広く高く有効に確保できる範囲を見極めながらの天井解体をします。無駄な解体をしないためのひと手間です。
新設のトイレの配管
新たにテナントに貸し出すために、ビルオーナーさんがトイレを新設してくれました。その施工も当社が担当。おかげでスタジオレイアウトに適したトイレのプランが提案できましたし、洗面化粧台もサンワカンパニーのお洒落なものを採用することが出来ました。
配管の穴あけ位置を確定するのに最小限の解体で済ますために頭だけ突っ込んでの調査(写真左)
墨出し立会い
墨出しの立会いで、スタジオの腰壁とトイレの壁の位置を確認します。壁の位置にプラダンを立てて距離感を確かめます。廊下部分では大人でもストレッチ出来る巾を確保して壁をこしらえます。
一緒に壁紙の色柄サンプルを壁に当てて選んでいただきます。
他にもコンセントやスイッチの位置も現地で確認!
現状回復のために
鏡を設置するところにある換気扇が邪魔です。これを外して天井裏に保管しておきます。ずっと快適に使い続けていただきたいと思ってオーツカは施工しますが、生徒さんが増えてより大きな場所に移転する可能性もあるでしょう。そんな時の原状回復のために備品はこっそり保管しておきます。
間仕切りこしらえ
墨出し確認で壁の位置は決まっているので間仕切りこしらえの作業パパッと進みます。
念のために「コンセントの追加とかありませんか?」と確認してあります。万が一「すみませんここにも追加してください~」と言う場合でもクロスを貼る前なら何とかなります。
防振床と塗装
ここは1階が駐車場の為防振対策は不要です。レッスンする足腰の負担を軽減する意味で防振マットタイプの床を採用しました。マットの上に重ねる合板は5.5㎜+9㎜。普段より薄い構成ですが柔らかい床がいいという要望に応えた仕様です。
塗装しているフレームの割り付けは墨出し確認の時にYUKI先生達と決めたものです。玄関から入って最初に目に飛び込んでくるスタジオが一番美しく見える割り付けです。左右がアンバランスだったり、正面に方立があったりすると美しくないですものね。
壁紙貼りとリノリウム
全体に穏やかな印象のクロスを使った中で入口枠にアクセントで輸入壁紙を使いました。幾何学模様はあまり使ったことが無いのですがサンプルで見る以上にいい感じに仕上がりました。
リノリウムのTFリュームは思い切って白で!YUKI先生の決断は大成功でした。天井はあえて解体したままのデッキ現しですが、そのシルバーグレー色とリノのホワイト色がコントラスト良くスタジオを広く、綺麗に引き立てています。
永代シュールームで初めてお会いした時からYUKI先生のスタジオ作りに向ける思いは熱かったです!
物件情報をいただく前から「是非スタジオ工事をお願いします!」とおっしゃられたり。
理想のバレエ教室作りへの思いが詰まった事業計画書を見せてくださったり。
とにかく「一緒になっていいスタジオを作っていきたいです!協力してください!」という情熱があふれている先生でした。
レッスンの様子を書いているブログは毎日更新!
オーツカは頭が下がる思いです。
メールでの打合せのリアクションも最高で
スタジオプランのスケッチを送ると
「デザインが素敵すぎて夢のようです!」
「当校のママ達も、魅力的すぎる!!ってキラキラしてました!」
墨出し確認と輸入壁紙の色柄を決めた後のメールでは
「大塚さんにお任せして良かった。そう思う事ばかりです。楽しくてワクワクします」
そんなお返事をいただくと、僕らはますますハリキリます、頑張れます。
融資の申請や、ビル全体との調整が必要だった消防への工事届けなど
想像した以上に時間と労力を費やされる問題もありました。
そもそもサンプル調査でアスベストの混入有りなんて結果だったらどうなっていたでしょう?
低い天井のままで我慢したでしょうか?
それともこの物件自体諦めていたでしょうか?
それらの事を無事にクリアし
予定通りの日程で完成引渡し出来たのも
YUKI先生の情熱の力かもしれませんね
本当にエーゼン大塚建設にお声掛けいただいてありがとうございました。
これからもSun2dancerS(さんさんだんさーず)さんのご活躍を応援しております!
【お客様からのご感想】
物件が決まっていない状態で、まずは相談しても良いものかどうか?たいていの施工業者には決まってからにしてくださいと断られていたため悩んでいました。
エーゼン大塚建設さんは「バレエスタジオ」の施工で検索してホームページで知りました。すぐにメールをしましたが、何件か他の業者さんにも問い合わせをしていました。その中からエーゼン大塚建設さんに決めたのはホームページからあふれていた笑顔と、細やかなブログ。そこから伝わるお人柄からです。
工事の経過、工程をみて、どんどん素敵になっていくスタジオに、私の気持ちが追い付いていませんでした。こんなに素敵にして頂いてわくわくと言うより不安ばかりが膨らんでいました。
けれど大塚さんをはじめ職人さんの汗をみて、背中を押されたと同時に、出来上がりを見てようやく実感がわきました。まだ信じられない気持ちでいっぱいです。
これからこども達と共にたくさん使い込んで、今のキラキラしているスタジオを味のあるものへ成長させたいと思っています。居心地ですか?もう最高です!!!
大塚さんにお願いして良かったです!!!
~バレエ教室Sun2dancerS ツハラユキ~
バレエ教室 Sun2dancerS(さんさんだんさーず)さんのHPはこちらから
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