「2階のトイレを移設してほしい」
そう連絡を受けて伺った先は、排水管のトラブルを抱えていました。
排水管がお隣の敷地を通っていて、これを、反対側の排水管に切り替えたい!
そういうご相談でした。
他にも、家族の動線がご主人の寝室を通り抜ける状態でしたので
この際、寝室も移動します。
そこで、採用したのが、『押入れをトイレにリフォーム』
住宅介護では王道のプランですが、
給排水・電気の設備がない押入れにトイレを作るのはなかなか大変
計画の段階では、
1階の作業所天井裏から廊下を通し、キッチン裏の縦配管に結ぼうと考えました。
8寸以上の梁もあるだろうから、
「途中で配管は露出してきます」とみなが覚悟していました。
それから1か月、着工直前で山のようにあった作業所倉庫の梱包が片付くと
今まで見えなかった配管ルートを発見。
倉庫の天井に排水配管を流せるようになりました。
作業所や廊下への配管がなくなったので
余計な解体・復旧が無くなり、お仕事へのストレスもなく
その上コストも下げられます。
気を良くしたご主人が追加の希望を話してこられました。
「夜でも、ちょっと水が飲めるように手洗いが欲しいな」
「それなら、コンパクトな流しをトイレの外に付けましょう。今のうちに配管だけ分岐しておきますね」
トイレの完成後、寝室を畳から洋室にリフォームするので、床下に配管の準備だけしておけば十分対応できます。
さあ、これで『押入れをトイレにリフォーム』の給排水の問題は解決しました。
ですが、寝室にトイレを設置する場合、もうひとつ解決しなければならない問題があります。
次回はその問題に挑みます。