「2階のトイレを移設してほしい」
その希望に応えるため、押入れだった場所に新規に給排水管を引き込みました。
あとは、ビニールクロスを貼って建具を取り付けるだけ。
もちろん介助しやすいように引き戸を準備・・・
でも、待てよ。
このまま仕上げた場合、寝室に設置するトイレとして快適に使えるでしょうか?
匂い・湿気・寒さ
これをコントロールしないと、寝室中が臭く、湿っぽく、寒い劣悪な部屋になりかねません。
そこで用意したのが『シャッター付きのパイプファン(換気扇)』
臭気を残さないためのパイプファンですが、
一般的なタイプだと冬の冷たい外気が部屋に侵入してきてしまいます。
電動式のシャッター内臓にすることでこれを防げます。
それに加えて壁天井の仕上げ材を珪藻土塗り壁の『はいから小町』を使いました。
トイレにありがちなアンモニア臭を消臭する上に、湿気がこもるトイレの湿度調整をしてくれます。
特に今回は、再利用する壁が土壁だったためにボードやベニヤを貼ることが出来ません。
左官作業で仕上げるのが最も適していました。
完全乾燥に1週間かかるのが難点ですが、休日を上手くはさんだりしながら作業を進めています。
こうした工夫で、『押入れをトイレにリフォーム』した後も、快適に使うことが出来ます。