こんにちは!
自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している
東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。
天井から水が落ちてきた~!
娘が悲鳴を上げて降りてきました。
「こんないい天気で雨漏れはないだろう~」
娘の部屋は3階でその上は屋上。漏水の原因になる水道配管はありません。
きっと、娘の勘違いだと疑いながら部屋に上がると、
天井のジプトーン(化粧ボード)にシミが出来ていて、その真ん中から水が垂れていました。
すぐにジプトーンをはがして天井裏を覗くと、中はまるで鍾乳洞!
「なんだ、この水滴は!?」
デッキスラブの冷たいスチール部分に結露が発生したという事はわかりますが、頭では理解できても感覚的に受け入れられない、私の常識をはるかに超えた水滴の多さです。
でも、ちゃんと断熱材は入れてありました。写真の下の方に写っているのがグラスウールです。
その年の夏に引っ越してきた私達は、3階があまりに暑くて夜寝られず、グラスウールを敷き込んだんです。
その効果はてきめんで、3階で寝られるようになりました。
夏に屋上からジリジリ伝わる熱をシャットアウトした断熱材です。
冬に結露をおこすなんて夢にも思いませんでした。
確かに、天井裏に敷いた時は、吊り木など障害物をよけながらの敷き込みなので多少の隙間がありました。
隙間のない断熱層を造らなくては駄目だ
価格が安くて、少量でも手に入り、施工も簡単なグラスウールは工務店には有難い商品です。
ただ、柔らかい布団のような物なので、つなぎ目とか、配管で切れ目をいれた所に隙間が出来ます。
この天井も、そうした隙間から部屋の湿気が抜けていったんでしょうね。
新築でよく使うアクアフォームを検討
隙間なく断熱材で覆うことが出来る「現場吹き付けタイプ」、これなら結露の心配がなくなるはずです。
新築工事で良く使われるアクアフォームを検討してみました。
ビックサイトの展示会で実演を見ましたが、吹付した直後にブワァーと膨れる(発砲する)様子は見ていて圧巻ですし下地に隙間なくくっついているので安心感があります。
ただ、実際の施工となると、
機材を積んだ専用の車両が現場に来て、吹き付け作業も専門工が行うシステムなので
家を一棟吹付るのなら費用面でもメリットがありますが、
「8帖の天井だけ~」というような少量施工には高すぎて使えませんでした。
リフォームに適した現場発泡の断熱材
そこで代わりに採用したのが日本衛生センターのハンディフォームです。
ボンベタイプの2液性発砲硬質ウレタンフォームで大工さんでも施工できるというじゃないですか。
ボンベに残った材料は取っておいて、他の現場にも使えるし
使い切ったボンベはそのままスクラップ屋さんに持ち込めるそうです。
こんなにリフォームに適した材料はありません。
断熱改修したいお部屋をひと部屋単位で吹き付け出来るので、お客様にもメリットがあります。
全く断熱工事の予定が無かった物件でも
「壁をとったら、断熱材がもともと入っていないんですね。
ちょうど、事務所に残っているボンベがあるから、明日持ってきて発砲ウレタンで断熱しておきますか?」
そんな提案が可能です。
それに、発砲倍率が小さいので1回の吹付厚さが15~20㎜。
これなら、中古マンションのリノベーションでも使えます。
意外な事に、1990年頃、築25年くらいのマンションでも断熱層がない物件があるんです。
今までそうした物件には、申し訳程度に一液発砲ウレタンを吹いたり
断熱ボード(プラスターボードとスタイロフォームの複合ボード)を貼ったりしてきました。
スケルトンリフォームするような場合、事前の現地調査も出来るので
ハンディフォームを使った計画的な断熱改修も提案出来ますね。
部分的にジプトーンをはがし、8帖の天井裏を吹付け
さて、冒頭の娘の部屋ですが
ジプトーンを数列はがして、手を伸ばしながらハンディフォームを吹き付けました。
全部のジプトーンをはがした訳ではないので作業は半日で完了。
天井裏のデッキスラブ全体にハンディフォームを吹き付けた娘の部屋は、結露の悩みから解放されました。
廊下を挟んだ夫婦の寝室は何も断熱改修していないので、夏暑く、冬寒いかなり過酷な環境です。
ま、寝に上がるだけなのでいいんですけどね・・・
昔の映像で、汗だらけになっている私の姿がお見苦しいのですが・・・
ハンディーフォーム施工風景の動画です
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