こんにちは!
自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している
東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。
ここ柱型があるじゃない~
和式の汽車便トイレを洋式トイレにリフォームしたいというご相談を受けました。
当社の近くの事務所だったので、帰宅の途中にお邪魔して話を伺いました。
そこはビルの4階で、直下は共用階段でした。
事務所のオーナーの心配事は、その環境で工事が出来るのかという事と
リフォーム費用がどのくらいかかるのかという事でした。
その二つに回答することは難しくありません。
私はちらっとトイレを見て、直下の階段も見た上で
「洋式の便器に取り変えられますよ。
費用は基本的な工事でこの位かかります。
あとは便器のグレードと仕上げ材のグレードで金額は上がってきます」
そう簡単にお伝えして帰りました。
後は便器の種類や、ウォシュレットのグレードを決めてもらえば正式な見積もりが作れます。
後日メールがあり
オーナーは節水型でお手入れも簡単なTOTOのピュアレストEXが気に入ったようです。
では見積りしようと、写真を見返してみてハッっとしました。
あっ、ここ柱型があったんだ~!
いや~、大失態です。
すぐ事務所におもむき、ピュアレストが付けられない事を説明しました。
取り付けられるのはコーナーに斜めにつけるコンパクトリモデルタイプだけです。
でもこれって8Lも水を使う便器で、節水とは程遠い商品です。
このタイプしか付けられません
<写真はTOTOホームページより>
私の必死の説明にオーナーは頭では理解してくれましたが
気持ちでは納得できないようです。
そりゃそうですよね。
柱型があって付かないなら、最初から言えって感じですよね。
何とか納得していただこうと、
コピー用紙を貼り合わせてコンパクトリモデル便器の現寸模型を作りました。
トイレの隅っこに合わせて立ったり座ったりする感じを見ていただいて、
なんとか承知していただければと思っていました。
「大塚さん、ピュアレストを斜めにつける事は出来ないの?」
「いやぁ、そんな事はやったことがありませんし。便器をナット締めするのに手が入るかどうか?」
すると、オーナーはパソコンをいじり、プリンターを操作すると
「だいたい、大きさあってると思うんだけど・・・」
とピュアレストの現寸型紙を持ってきました。
写真左が私が作ったコンパクトリモデルの型紙、中央がオーナーがプリントアウトしたピュアレストの型紙
「え~っ凄い!そんなことできるんですか?」
カタログデータを印刷するだけなら私も出来ますが、
現寸サイズに縮尺を調整するのはかなり難しい技術です。
その型紙をトイレの隅に合わせると
あら不思議
なんとなく斜めにすれば取り付けられそうな気がしてきました。
「オーナー!TOTOのホームページを検索してもらえますか?
工務店用のページにもっといいCADデータがあります!」
そうしてリアルな型紙をトイレに当てて、二人でじっくり眺めました。
「これなら行けそうですね(笑)」
という訳でピュアレストを設置することになりました。
ただひとつ変わったのはEXタイプからQRタイプにした事。
理由はQRだとサイドカバーが無いので、狭いところでも便器の固定が出来そうだという期待からです。
さあ、方針が決まれば後は職人さんに頑張ってもらうだけです。
便器をきちっと取り付けるためには正確な排水配管の施工が必要で
それは普通につける場合でも技術が必要です。
今回はそれを斜めにつけるのだからなお大変。
親方の腕の見せ所です。
実際に便器を仮置きして確かめます
「もっと奥に出来ない?」
「配管がこれ以上動かせないので奥に動かすのは無理ですね。
むしろ、レバーが右の柱の奥にあると使い辛いから、少し手前に出しませんか?」
そんなやり取りをしながら、みんなが納得するベストポジションが見つかりました。
さあ、配管を固定して、モルタルを打って、仕上げをして・・・
来週ピュアレストが取り付くのが楽しみです!
それにしても、オーナーの諦めないメンタルの強さと行動力は凄かった。
私も見習いたいです!
狭い家だけれど、快適な生活を実現したい!
そんな住宅リフォームをお考えの方は、エーゼン大塚建設でご相談いただけます。
お近くの方は永代ショールームまでお越しください。