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床暖のマンションに無垢フローリングを貼る

こんにちは!

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。

 

 

床暖が入っているマンションだけど、無垢のフローリング貼れますか?

 

時々そういう相談を受けることがありますが

全然問題ありません、普通に貼れます。

床暖調査

 

 

もともと床暖が入っているリビングや寝室だと、無垢フローリングを使ったリフォームが出来ないんじゃないか?

そう心配しているんですね。

 

 

その心配は大きく分けて3種類あります

 

1.床暖効率低下の心配

既存の床に無垢フローリングを重ね貼りしたら、床暖の効きが悪くなるのではないか?

 

2.使い勝手が悪くなる心配

重ね貼りだとリビングと廊下で段差が出来てしまうのが困る

 

3.技術的な心配

工務店に無垢フローリングは無理だと断られた

 

 

 

1.床暖効率低下の心配

既存の床に無垢フローリングを重ね貼りしたら、床暖の効きが悪くなるのではないか?

 

 

感覚的にそんな不安を感じるんでしょうね。

確かにエアコンだと襖1枚閉めただけで隣の部屋は寒いですものね。

でも床暖の場合、床材料そのものを温めますので、仕上げ材料が1枚増えても暖房効果は変わりません。

床が暖かくなるのに時間が掛かりますが、その分蓄熱しているのでスイッチを切った後も暖かさが残ります。

 

 

電気代が余計にかかる事もありませんし

床暖の寿命が短くなるような事もありません。

 

 

 

2.使い勝手が悪くなる心配

重ね貼りだとリビングと廊下で段差が出来てしまうのが困る

 

 

これは良く聞く心配事です。

床材の重ね張りで出来てしまう段差を嫌う人は多いです。

新築マンションを購入して無垢フローリングにリフォームしたいというご夫婦も

段差問題で無垢フローリングを諦めました。

 

 

どうしても諦めがつかない方はこんな事も・・・

「大塚さん、既存のフローリングを剥がして無垢フローリング貼れば良いんじゃない?」

「いい発想ですが、それをやると温水パネルまで壊れちゃいます。

床暖のシステムを全部取り変える事になりますね」

「う~ん、それはもったいないなぁ・・・」

 

 

温水を循環させるタイプの床暖だと、温水パネル自体はメンテナンスフリー

まず壊れることはありません。

ただお湯を沸かす熱源機(=給湯器)は8~10年が寿命なので

床の段差のない無垢フローリング貼りをご希望なら築後10年たってから実施するのがお勧めです。

もし床暖を新しく設置するなら、プリマヴェーラなら薄い電気フィルムタイプなので段差が出来ません。

 

 

 

 

3.技術的な心配

工務店に無垢フローロングは無理だと断られた

 

 

無垢フローリングを使っていない工務店や大工さんなら、工夫をする以前に

「マンションで無垢のフローリングはダメだよ、まして床暖ならなおさら無理」

と言って来ても不思議ではありません。

 

単に、施工した経験がないという事です。

 

もちろん床暖に使う場合

熱で割れたり、反ったりする心配があるので

床暖対応用の無垢フローリングを選ぶ必要があります。

昔は75㎜とか90㎜の幅の狭い物しかありませんでしたが

最近は120㎜の広幅材もありますのでWEBで探してみてください。

 

 

ちなみに厚めの無垢板を貼り合わせた3層無垢フローリングと言う商品もあり

広幅の上、安心して床暖に使えるのでこちらもチェックしてみてください。

 

 

さあ、商品の選び方が分ったところで、いよいよ無垢フリーリングの貼り方です。

どうやって床暖の上から貼るのか?

 

 

このブログの冒頭の写真を見てください。

あれは手で床を触って、どの範囲で床暖が仕込まれているかチェックしている様子です。

けっしてヘマして土下座をしている訳ではないんですよ。

 

 

床暖パネルのない場所が分っていればそこは普通に釘が打てますから安心ですね。

では温水パネルの上はどうするか?

うかつに釘を使うと温水パネルに穴を開けてしまいます。

破損した温水パネルの修理は費用と時間がとんでもなく掛かります。

工務店としては想像するだけで恐ろしい「トラブル」です。

 

 

安心して新しく無垢フローリングを貼り重ねる方法はふたつあります。

 

ひとつ目は

床用のボンドと短い釘を併用します。

 

写真 2016-02-12 16 33 27-horz.jpg

 

写真で貼っているのは合板フロアですが、

無垢フローリングを貼る場合も同じです。

ボンドを付けて釘で締める。

ただし、既存の床を突き抜けない短い釘を使います。

 

ここで使用した釘は15㎜

これをつまんでハンマーでたたくのはよほど指の細い人でないと出来ません。

指で固定できなければプライヤーではさんで叩く!

それを延々繰り返すのですから、その作業が技術云々と言うよりも

努力と根性!

 

 

 

ふたつ目は

一切釘を使わずボンドだけで貼り上げる

 

桐暖

 

防音フロアのようにぐにゃぐにゃ曲がる素材なら、ボンドだけで接着できます。

でも厚さのある無垢フローリングでは、貼っているうちに浮いてきますので押さえつける必要があります。

そこでバリをかって行きます。

ガンガンかいます。

 

まるで竹林のオブジェのようでしょ(^^)

 

この作業、手間も掛かるし時間もかかる

だから職人さんもあまりやりたがらない。

でも、ひとたび始めてしまえばとにかくやりきるしかない

 

努力と根性です!

 

技術的な心配の説明だったはずなのに、

最後は根性論になってしまいましたね。

 

 

マンションリフォームに無垢フローリングを使いたいという方は

エーゼン大塚建設でご相談いただけます。

お近くの方は永代ショールームまでお越しください。

電話・FAX・メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

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