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活断層は過去の地震の爪痕だから今後は安全?

こんにちは!

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です

 

 

9月1日は防災の日

皆さん職場や学校やご家庭で

何かしら防災にまつわる事に触れた事と思います。

 

私はマサコさんと一緒に、耐震の講習会に参加してきました。

一般社団法人耐震研究会主催の第34回木造住宅教室です。

写真 2016-09-01 14 38 47.jpg

 

 

地球物理学者の島村英紀教授による

「熊本地震の検証と首都圏直下の動向」

 

そして一般社団法人耐震研究会の保坂貴司代表理事による

「熊本地震の検証 被災建物の原因と対策」

 

の2講演でした。

 

 

そこでなんと光栄な事に、

おふたりのランチの席に私達夫婦を招待していただいたんです。

以前から島村教授のファンだったマサコさんはガチガチで

ひきつるような不自然な笑顔でステーキを食べていましたから

きっと味など分らなかったでしょうね(笑)

 

私も緊張していて、何か気の利いた話をしなければ・・・と

思いついた質問を投げかけてみました。

 

「活断層の動きは緩やかで、同じところで地震が起きる可能性は1000年後と理解しています。

でも活断層のそばに原発があるのはNGだ

と世間で言われていますが何故でしょうか?」

 

 

地震の原因はプレートにあります。

ふたつのプレートが重なりひずみが生まれ

そのひずみがもとに戻る時に解放されるエネルギーが地震です。

 

マグニチュード7クラスのエネルギーが溜まるのにはプレートのずれ(移動)が3mと言われています。

北米プレートのような大陸プレートは毎年4センチ移動し

フィリピン海プレートのような海洋プレートは毎年8センチ移動します。

 

1923年の関東大震災から90年以上たっているのでプレートのずれは4m近くあり

いつ首都圏に地震が起きてもおかしくないと言われている理由です。

 

活断層の動きは超ゆっくり

現在確認出来ているものだけで2000もの活断層があります。

未確認の物は6000とも言われています。

その活断層はA級・B級・C級に分類され

A級活断層では毎年1ミリ動き

B級活断層では0.1ミリ動きます。

マグニチュード7クラスのエネルギーがたまるのに数百年から数千年の時間がかかります。

 

私はそうした認識でいるので

現在見つかっている活断層はそう心配することはないと考えています。

 

「原発の敷地内に活断層がある無いで問題になっていますが何故でしょうか?」

ランチの合間に島村教授に尋ねてみました。

すると

 

「1万年後を考えたら危険ですから、やっぱり活断層はさけたほうがいいでしょう」

 

・・・・・(絶句)・・・・・

そ、そうですよね。将来的には危険ですよね。

100年先までしか考えていなかった私が浅はかでした(汗)・・・

 

 

そういえば9月1日の朝日新聞に書いてあったっけ

 

原発廃炉で出る放射性廃棄物の管理について

原子力規制委員会は電力会社が300~400年管理し

その後10万年間国が管理するという基本方針を決定したそうだ

 

 

あまりに長くて、イメージできないので

原発の話から戻ります

 

活断層とどう向き合うか?

 

活断層は警戒はする必要はあるが

必ずしもそこで地震が発生する訳ではない。

むしろ首都圏では厚いローム層の上に住宅が密集していて活断層が見えていないだけ。

 

個人の住宅においては、

活断層に振り回されるのはやめましょう。

 

それより立地や地盤に注意した方がいいです。

埋立地であれば液状化対策

盛り土をした傾斜地なら擁壁の安全性

 

 

ご自宅の耐震補強も欠かせません。

住宅リフォームで壁を取り払ってみると

土台が腐っていたり

折角の筋交いが何故か切られていたり

最近やったという耐震補強が出窓部分を補強していたり(構造的に関係ありません)

家のコンディションもいろいろです。

不安があるなら耐震補強しましょうね。

 

 

 

最後に地震予測のプチ情報

これも今回の講演で得た情報です。

 

地震学会は今の科学力では地震の予知は不可能と発表しています。

ただ地面の中の研究は進んでいて

ある地域に地震が起こった場合、その規模・マグニチュード・被害の範囲などがわかっています。

でも残念な事にそれがいつ起こるかが分らない

 

予知は出来ないから、地震動の予測地図を発表しています。

全国地震動予測地図2016.jpg

今後30年以内にマグネチュード7クラスの首都直下型地震が発生する確率が70%

と発表された事を裏付けるように、東京は見事に真っ赤に塗られていますね。

 

でも、4月14日、16日の熊本大地震はどうでしょう?

このマップでは熊本県は明るいオレンジ色の中にぽつぽつと濃いオレンジ色が描かれています。

30年間に震度6以上の確立が明るいオレンジで3~6%

濃いオレンジで6~26%です。

予測地図とは裏腹に、熊本大地震は置きました。

 

このマップを見ると首都圏と東海、南海の真っ赤なエリアばかりに目がいき

その他の色の薄いエリアは安全だ・・・

そう勘違いしてしまいそうですね。

 

あくまで日本はどのエリアでも、いつ地震が起こってもおかしくないという意識を持っていたいものです。

 

写真 2016-09-01 17 03 10.jpg

(4時間の講習を終えて、脳みそがパンパンです)

 

 

住宅リフォームに合わせて耐震補強を考えたいと言う方は

エーゼン大塚建設でご相談いただけます。

お近くの方は永代ショールームまでお越しください。

電話・FAX・メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

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