こんにちは!
自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォーム」ブログを運営している
東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。
マンションリフォームには無くて
戸建て住宅リフォームにある
工事業者を悩ませるパーツとは
そう階段です。
別に新築なら問題ないんです。
鉄骨造でも木造でも
図面からCADで作図して
メーカーがちゃちゃっと作って持ってきます。
でも、フルスケルトンのリフォーム工事だとそうは簡単に行きません。
新築のように前もって階段の寸法を決めておくことが出来ません。
だって、解体してみないと下地の状態が分らないし
移設できない構造体が出てこないとも限らないからです。
それに寸法を決めるための基準がないんです。
玄関の土間の高さもまだ未定
1階の廊下の高さも新しく作るトイレの排水勾配によって変わってくるし
2階の床スラブの不陸(凸凹)も見込んで置かないといけない・・・
情報が圧倒的に少ないんですね。
つまりあらかじめ寸法が決められないんです。
CADで作図してメーカー加工させることが出来ません。
だからフルスケルトンリフォームでは
階段は後回しにして
床壁の下地を作り込みながら
最終的な寸法を時間をかけて決めて行くのです。
木造の場合はその階段も木でこしらえます。
大工さんの取り合い(納まり)がしやすいからです。
では鉄骨造ではというと
木の階段でもOKだし、鉄骨階段でもOK
今回は部屋を少しでも広く使いたかったので
鉄骨階段としました。
オーツカが書いた図面だけじゃ鉄骨の加工は出来ませんから
鉄骨工場の社長に現地で採寸してもらったのですが
本職でも納まりが難しいのでしょうね
一度作図してから、また現場に来て寸法を測り直していましたから
リフォームはほんと難しいです。
でも難しいのは寸法を決める事だけじゃありません。
ようやく作った鉄骨階段を
現地にどうやって搬入して
現地でどうやって取り付けるか・・・
この仮設計画がとっても大事
今回は、最初の写真のように窓から鉄骨階段を取り入れることを考えました。
その後の取り付けはこんな感じ
4本のチェーンブロックで
頭を引っ張ったり、お尻を下げたり
鉄骨工の巧みな操作で
800キロの鉄骨階段が身をよじらせながら
取り付け場所に導かれていきます。
鉄骨工さんが持っている図面では
1階、2階
それぞれの階段の製作寸法しか書いてありません。
柱からどのくらい放すのか?
床から何㎜上げるのか(=フローリングの仕上がり高さはいくらか)
それを指示するのはオーツカの役目
なのに、仮止め溶接が終わってから
「あっ!階段に貼る20㎜の踏み板の厚さを忘れてたぁ
ごめんなさい、あと20㎜下げて~!」
やっちまいました(泣)
でも、納まりの決定はどれだけ難しいものか
分っているプロばかりなので
困った顔をしながらも
「了解~」
と快く直してくれました。
ありがたや、有難や・・・
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