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自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」エーゼン大塚建設

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2015年9月のブログ記事一覧

こんにちは!

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。

 

 

先日、来店されたお客様はこんな悩みを抱えていました。

「北側の洋室で寝ているのですが、ベッドの裏の壁にカビが生えて困ってるんです」

2.施工前洋室のカビ (2).JPG

 

なるほど、それはお困りですね。

断熱対策が十分でなかった昭和のマンションには多くみられる症状です

えっ?2000年以降のマンション?築14年ですか?

う~ん、それはレアケースですね~

その時代なら、ちゃんと断熱施工がしてあるはずなんですが・・・

 

 

 

カビの原因は結露、結露の原因は断熱不足

1.施工前玄関の結露とカビ (3).JPG

 

最初の写真をよく見てください。

外部に面している窓側の壁は異常ありませんが、その隣の壁にカビが生えています。

 

この壁を調べると、外壁側はコンクリートの躯体に断熱材を吹き付けているのですが、

隣家との界壁には断熱がされていませんでした。

コンクリートの壁に直接ビニールクロスが貼ってあり、壁自体が結露していました

 

 

8.ボードとGL団子を撤去して断熱ボードを貼る (2).JPG

 

さらに2重壁になっている玄関横の壁も調べました。

ボードを剥がすと洋室同様に断熱がされていません。

むき出しになったコンクリートには水滴がびっしり。

 

外の冷気がコンクリートに伝わり、結露を生じさせたのがわかります。

 

こうした熱の伝わりを防ぐために、隣家との界壁も外壁から1mほど断熱処理するのが一般的です。

写真のマンションでは、その断熱処理がありませんでした。

 

 

 

珪藻土やエコカラットで改善できる?

IMG_4137.JPG

 

お部屋の湿気を快適な状態にコントロールしてくれるので有名なのが

「珪藻土塗り壁」や「エコカラット」です。

 

洗面脱衣室に珪藻土塗り壁の「はいから小町」を塗った現場では

「お父さんのお風呂上りに鏡が曇らなくなった」そうです。

 

風呂上りの湯気(湿気)を吸収して、鏡の結露を抑えてるんですね。

結露対策に期待できる優秀な建材です。

 

 

「その珪藻土を壁に塗ったらカビが納まりませんか?」

来店されたお客様がそれだ!と言わんばかりに口にしました。

「いい建材なのですが、今回の場合はあまり効果が期待できません・・・」

というのも

珪藻土塗り壁もエコカラットもその実力が発揮できるのはお部屋の中だけ。

私達が触れる事の出来る床・壁・天井の表面部分しか湿気のコントロールが出来ません。

つまり壁の裏側に結露の原因があった場合

内部結露を改善することが出来ません。

 

 

 

内部結露には断熱ボード

4.断熱ボードをコンクリビスで貼り付け (1).JPG

 

RCのマンションで内部結露を改善するのであれば、コンクリートの壁に直接断熱処理するのが効果的です。

 

発砲ウレタンを吹き付ける工法もありますが

その場合、発泡ウレタンの手前に下地を組んでボードを貼りますから、壁が6センチも出っ張ってきます。

6センチも部屋が狭くなっては、家具が置けなくなってしまいます。

 

そこで、マンションの断熱改修工事でお勧めなのが「断熱ボード工法」

 

プラスターボードにスタイロフォームが裏打ちされた建材で、コンクリートの壁に貼るだけ。

そのままクロスが施工できるので、壁のでっぱりも2.5㎝で済みます。

 

 

しかも、この断熱ボードは

現場で大工さんが簡単に作れます。

CIMG4856.JPG

 

もちろんメーカーの既製品もありますが

納期が掛かりますし、特別な商品なのか別途に運賃も発生します。

2,3枚で済む程度の断熱改修なら大工さんに作ってもらった方がいいですよね。

 

 

さて、来店のお客様のマンションですが

多分、断熱材はコンクリートの壁にちゃんと打ち込んであると思っています。

 

カビの被害で困っている洋室がマンションの一番端の北西角に位置しているのと最上階であることから、

想像以上に寒気にさらされ、コンクリートの壁が冷たくなっているのでしょうね。

一度現地調査は必要ですが、

基本的に現在の下地ボードを撤去して断熱ボードを貼る工法で改善出来ると思います。

 

その様子は、いずれまたこのブログでご報告しますね。

 

 

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写真 2015-09-15 10 16 35.jpg

 

狭いトイレで柱型まで出っ張っている便所に

どうやって洋風便器を取り付けるか?という前回ブログの続きです。

 

 

元のトイレはこれ

0B0B1BB6-45F4-49FE-810F-DCECAFC428A8.JPG

 

お施主様の機転で、なんとか洋風便器(TOTO/ピュアレストQR)が付けられるかもしれない。

そんな希望が持てました。(詳しくは前回ブログをご覧ください)

でも、いざ解体してもいると新たな障害が現れました。

 

 

移動できなかった排水配管

写真 2015-09-09 13 51 13.jpg

 

解体すると、私達の期待は見事に裏切られました。

排水配管はスラブの上に転がしで設置されていると思っていたのです。

その配管の立ち上がりの位置を移動することで便器を取り付けるつもりでした。

 

 

ところが配管はそのまま床下に降りていて、移設が出来ない状況でした。

 

 

この時点で便器は届いていますので、取り変える事は出来ません。

さあどうしようか?

床を上げて無理やり配管し直すか?

スラブを大きく壊して配管し直すか?

 

 

う~ん、どちらも使い勝手が悪くなったり、構造強度を低下させたりして良い方法ではありません。

そんな時、設備のMさんがいいアイディアをくれました。

 

 

「オプションのリモデル部品を頼んでみます?」

写真 2015-09-15 10 16 45.jpg

 

「えっ?そんな便利な部品があるの?」

 

便器には排水繋ぎの方法がふたつあって

排水の位置が固定された「排水芯固定タイプ」

そして排水の位置を変えられる「リモデルタイプ」

 

 

普通は便器を注文するときに「固定」か「リモデル」どちらかを指定します。

今回は固定タイプを注文していたので、排水管の移動が出来ないのって死活問題でした。

ところが、Mさんが教えてくれたのは

「後付け出来る部品があって、固定タイプ便器をリモデルに変えられるんだ」

という夢のような部品でした。

 

写真 2015-09-15 19 21 14.jpg

 

おかげで、狭い便所にもなんとかピュアレストQRを設置できました。

凄くないですか?

この納まりでも洗浄レバーが操作出来て

大小の使い分けが出来るんです。

 

こんな風に、チーム大塚のメンバーに支えられながら日々現場に向き合っています。

 

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住まいの耐震性能に100%の安心感を求めるのなら、

ちゃんと構造調査をして補強計画を建てて耐震補強工事をする。

そうした手順を踏んだ方が良い家にリフォーム出来ますね。

 

 

でも耐震補強をするつもりはなかったけど

リフォーム工事のついでに耐震補強も出来るとしたらお得じゃないですか?

 

 

耐震金物で筋違を入れる

CIMG4283.JPG

 

壁を剥がした現場を眺めていると

「ここに筋違入れるとバランスがよくなるなぁ」とか

「この梁の下に、柱を追加して補強しておきたいなぁ」とか

そんな場面が多々あります。

 

 

それがリフォーム工事の最中であれば、

耐震金物を入れて補強することはいたって簡単。

 

 

費用も金物代と大工さんの手間だけで済むのでコストも抑えられます。

 

 

耐震補強工事は、補強金物を取り付ける事がメインなので。

普通は補強の為にわざわざ壁を壊して、また復旧します。

リフォームのついでに金物を入れる事と比べると、無駄な作業のように感じませんか。

 

 

実際一般的な耐震補強工事に掛かる費用は「壊す」作業と「直す」作業で全体の9割

「耐震金物」を取り付ける作業はわずか1割

つまり100万円の工事で、耐震金物関連は10万円という事です。

10万円相当の補強金物を入れる工事をするために

90万円分の余計な工事を負担しなければならないなんて・・・

 

 

リフォーム工事に合わせて耐震補強をした方がお得じゃないですか?

 

 

高齢者住宅の傾いた玄関ドアの改修

木製玄関引き戸.jpg

 

長く愛用した木製の玄関引き戸ですが

扉が重くなったり、防犯性に心配があったりで

アルミ製の引き戸に取り変えたいとご相談を受けています。

 

引違いではありますが、左側の扉の裏には下足入れがあり

実際に出入りに通行するのは右側の扉だけだそうです。

 

「それなら、左側の扉の裏は筋交いを入れて補強しませんか?」

そう提案しました。

 

新しいアルミの玄関戸はカバー工法で取り付けるために、今よりも少し外に出て来ます。

筋交いを入れるスペースが確保できるという事です。

 

材料費と合わせて「プラス7万円で耐震壁を作れます」とご案内しました。

 

さあ、ご家族で話し合ってどうされるか

次の打ち合わせが楽しみです。

 

 

 

ご自宅の耐震補強をお考えの方は、エーゼン大塚建設でご相談いただけます。

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ここ柱型があるじゃない~

0B0B1BB6-45F4-49FE-810F-DCECAFC428A8.JPG

 

和式の汽車便トイレを洋式トイレにリフォームしたいというご相談を受けました。

当社の近くの事務所だったので、帰宅の途中にお邪魔して話を伺いました。

 

 

そこはビルの4階で、直下は共用階段でした。

事務所のオーナーの心配事は、その環境で工事が出来るのかという事と

リフォーム費用がどのくらいかかるのかという事でした。

 

 

その二つに回答することは難しくありません。

私はちらっとトイレを見て、直下の階段も見た上で

「洋式の便器に取り変えられますよ。

費用は基本的な工事でこの位かかります。

あとは便器のグレードと仕上げ材のグレードで金額は上がってきます」

 

 

そう簡単にお伝えして帰りました。

後は便器の種類や、ウォシュレットのグレードを決めてもらえば正式な見積もりが作れます。

 

 

後日メールがあり

オーナーは節水型でお手入れも簡単なTOTOのピュアレストEXが気に入ったようです。

 

 

では見積りしようと、写真を見返してみてハッっとしました。

あっ、ここ柱型があったんだ~!

 

 

いや~、大失態です。

すぐ事務所におもむき、ピュアレストが付けられない事を説明しました。

取り付けられるのはコーナーに斜めにつけるコンパクトリモデルタイプだけです。

でもこれって8Lも水を使う便器で、節水とは程遠い商品です。

 

 

このタイプしか付けられません

コンパクトリモデル便器.jpg

<写真はTOTOホームページより>

 

私の必死の説明にオーナーは頭では理解してくれましたが

気持ちでは納得できないようです。

そりゃそうですよね。

柱型があって付かないなら、最初から言えって感じですよね。

 

 

何とか納得していただこうと、

コピー用紙を貼り合わせてコンパクトリモデル便器の現寸模型を作りました。

 

 

トイレの隅っこに合わせて立ったり座ったりする感じを見ていただいて、

なんとか承知していただければと思っていました。

 

 

「大塚さん、ピュアレストを斜めにつける事は出来ないの?」

「いやぁ、そんな事はやったことがありませんし。便器をナット締めするのに手が入るかどうか?」

 

すると、オーナーはパソコンをいじり、プリンターを操作すると

「だいたい、大きさあってると思うんだけど・・・」

とピュアレストの現寸型紙を持ってきました。

 

写真 2015-08-27 21 27 57.jpg

写真左が私が作ったコンパクトリモデルの型紙、中央がオーナーがプリントアウトしたピュアレストの型紙

 

「え~っ凄い!そんなことできるんですか?」

カタログデータを印刷するだけなら私も出来ますが、

現寸サイズに縮尺を調整するのはかなり難しい技術です。

 

 

その型紙をトイレの隅に合わせると

あら不思議

なんとなく斜めにすれば取り付けられそうな気がしてきました。

 

 

「オーナー!TOTOのホームページを検索してもらえますか?

工務店用のページにもっといいCADデータがあります!」

 

 

そうしてリアルな型紙をトイレに当てて、二人でじっくり眺めました。

「これなら行けそうですね(笑)」

写真 2015-09-02 9 56 35.jpg

 

という訳でピュアレストを設置することになりました。

ただひとつ変わったのはEXタイプからQRタイプにした事。

理由はQRだとサイドカバーが無いので、狭いところでも便器の固定が出来そうだという期待からです。

 

 

さあ、方針が決まれば後は職人さんに頑張ってもらうだけです。

便器をきちっと取り付けるためには正確な排水配管の施工が必要で

それは普通につける場合でも技術が必要です。

 

 

今回はそれを斜めにつけるのだからなお大変。

親方の腕の見せ所です。

 

 

実際に便器を仮置きして確かめます

写真 2015-09-09 11 55 55.jpg

 

「もっと奥に出来ない?」

「配管がこれ以上動かせないので奥に動かすのは無理ですね。

むしろ、レバーが右の柱の奥にあると使い辛いから、少し手前に出しませんか?」

 

そんなやり取りをしながら、みんなが納得するベストポジションが見つかりました。

 

さあ、配管を固定して、モルタルを打って、仕上げをして・・・

来週ピュアレストが取り付くのが楽しみです!

 

それにしても、オーナーの諦めないメンタルの強さと行動力は凄かった。

私も見習いたいです!

 

 

 

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