こんにちわ!
バレエスタジオマイスターの大塚健太郎です
東京都江東区の住宅リフォーム会社、エーゼン大塚建設で代表をしています。
壁を抜けた音は異質な音に変わる
私の息子は音楽の学校に通っていまして
家でもギターをかき鳴らし、大声で歌っています。
防音対策をしていない我が家からは、息子の歌が外までダダ漏れで
近所のおばちゃん達からは
「お兄ちゃん歌うまいね~」 と控えめな苦情(?)でたしなめられています。
幼稚園の頃から息子の成長をみてきたおばちゃん達だからこそ
寛容に受け入れてくれるんですね。
有難い事です。
でも、ある時おかしな苦情をお隣のお婆ちゃんから聞きました
「お兄ちゃんずいぶん元気に太鼓をたたくのねぇ」
あれっ?
息子は学校ではドラムを叩きますが
家には置いていませんし、ドラムマシーンもありません。
どうやら、ギターのカッティングの音が壁を抜けて行くうちに
お婆ちゃんには打楽器に聞こえるような音にかわったようです。
上に抜ける音の方がクレームになります
壁や天井を抜けた音は
スタジオを作る私達には頭の痛い問題です。
もちろん事前の音漏れ調査をします。
その結果、現状のままでもあまり気にならなければ
「下階への音漏れ対策は防振床をしっかり作りましょう、
ただ、上階への防音対策はクレームが出てからでも対応できますから
初期投資は押さえましょう」
そういう提案をする事もあります。
ただ、ごくまれに
「音漏れテストでは気にならなかったけど
レッスンが始まったら気になるようになった」
と上階の人からのクレームがあります。
これが本当に困った音なのです
下に響く音よりも、上に抜ける音の方が性質(たち)が悪く
実際に体感してみると
「気持ち悪い」 音の聞こえ方をします。
どういう事かというと
例えばマンションの上の階で子供が走り回るドタバタ音てうるさいんですけど
「あっ、ベランダから廊下の方に走って行ったな」
と下にいる人が聞き分けられますよね。
天井をにらみながら、子供が走っている姿をイメージできます。
椅子をギギーって引きずる音も同じで
どの場所に椅子があるかわかりますよね。
騒音の音源がイメージできると
うるさいと感じながらも、感覚的に納得できるんです。
ところが、床下からなんとなく聞こえてくる音 (下階から上に抜けて行った音)は
音源がどこなのか全くわかりません。
TVが置いてあったり、天井スピーカーがあったり、ピアノの演奏をしたり
上の階で音が聞こえてくる場合、どこに音源があるか全く聞き分けられません。
スピーカーやピアノから離れた場所でも音が伝わります。
床全体が太鼓のように振動して音を響かせている状態です。
私も体感して納得しましたが
音源が特定できない音漏れって、上階にいるとすごく気持ち悪いんです。
「いったいどこにスピーカーを置いているんだ?
いつまでこの音は続くんだ?」
そんな不安感から気持ち悪い音になるんです。
上に抜ける音にはイコライザーが効果的
ではその気持ち悪い音はどうやって防音するか?
建築的には防音・遮音素材を天井に貼る方法があります。
ただ、天井が5~10センチ低くなってしまうのと
今ある照明器具との絡みがあるので
上手く設置できない場合があるでしょう
その場合はピアノやスピーカーの後ろに吸音マット・パネルを置いて
音源側で減音するのが効果的です。
また、CD音源ならイコライザーを使って重低音を絞ると効果的です。
全体ボリュームが同じでも、上に抜けてくる気持ち悪い音が聞こえなくなります。
CD音源でレッスンしているお教室であれば
重低音を絞るだけで、上の住人さんからのクレームがなくなります。
一度お試しください。
クレームの来ないバレエスタジオ作りをしたい講師の方は
エーゼン大塚建設でご相談いただけます。
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