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自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」エーゼン大塚建設

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2016年9月のブログ記事一覧

こんにちわ!

バレエスタジオマイスターの大塚健太郎です

東京都江東区の住宅リフォーム会社、エーゼン大塚建設で代表をしています。

 

 

 

壁を抜けた音は異質な音に変わる

 

私の息子は音楽の学校に通っていまして

家でもギターをかき鳴らし、大声で歌っています。

防音対策をしていない我が家からは、息子の歌が外までダダ漏れで

近所のおばちゃん達からは

「お兄ちゃん歌うまいね~」 と控えめな苦情(?)でたしなめられています。

幼稚園の頃から息子の成長をみてきたおばちゃん達だからこそ

寛容に受け入れてくれるんですね。

有難い事です。

 

でも、ある時おかしな苦情をお隣のお婆ちゃんから聞きました

「お兄ちゃんずいぶん元気に太鼓をたたくのねぇ」

 

あれっ?

息子は学校ではドラムを叩きますが

家には置いていませんし、ドラムマシーンもありません。

 

どうやら、ギターのカッティングの音が壁を抜けて行くうちに

お婆ちゃんには打楽器に聞こえるような音にかわったようです。

 

 

上に抜ける音の方がクレームになります

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壁や天井を抜けた音は

スタジオを作る私達には頭の痛い問題です。

 

もちろん事前の音漏れ調査をします。

その結果、現状のままでもあまり気にならなければ

 

「下階への音漏れ対策は防振床をしっかり作りましょう、

ただ、上階への防音対策はクレームが出てからでも対応できますから

初期投資は押さえましょう」

そういう提案をする事もあります。

 

ただ、ごくまれに

「音漏れテストでは気にならなかったけど

レッスンが始まったら気になるようになった」

と上階の人からのクレームがあります。

 

これが本当に困った音なのです

下に響く音よりも、上に抜ける音の方が性質(たち)が悪く

実際に体感してみると

「気持ち悪い」 音の聞こえ方をします。

 

どういう事かというと

 

例えばマンションの上の階で子供が走り回るドタバタ音てうるさいんですけど

「あっ、ベランダから廊下の方に走って行ったな」

と下にいる人が聞き分けられますよね。

天井をにらみながら、子供が走っている姿をイメージできます。

 

椅子をギギーって引きずる音も同じで

どの場所に椅子があるかわかりますよね。

 

騒音の音源がイメージできると

うるさいと感じながらも、感覚的に納得できるんです。

 

ところが、床下からなんとなく聞こえてくる音 (下階から上に抜けて行った音)は

音源がどこなのか全くわかりません。

 

TVが置いてあったり、天井スピーカーがあったり、ピアノの演奏をしたり

上の階で音が聞こえてくる場合、どこに音源があるか全く聞き分けられません。

スピーカーやピアノから離れた場所でも音が伝わります。

床全体が太鼓のように振動して音を響かせている状態です。

 

私も体感して納得しましたが

音源が特定できない音漏れって、上階にいるとすごく気持ち悪いんです。

「いったいどこにスピーカーを置いているんだ?

いつまでこの音は続くんだ?」

そんな不安感から気持ち悪い音になるんです。

 

 

 

上に抜ける音にはイコライザーが効果的

 

ではその気持ち悪い音はどうやって防音するか?

 

建築的には防音・遮音素材を天井に貼る方法があります。

ただ、天井が5~10センチ低くなってしまうのと

今ある照明器具との絡みがあるので

上手く設置できない場合があるでしょう

 

その場合はピアノやスピーカーの後ろに吸音マット・パネルを置いて

音源側で減音するのが効果的です。

 

また、CD音源ならイコライザーを使って重低音を絞ると効果的です。

全体ボリュームが同じでも、上に抜けてくる気持ち悪い音が聞こえなくなります。

 

CD音源でレッスンしているお教室であれば

重低音を絞るだけで、上の住人さんからのクレームがなくなります。

一度お試しください。

 

 

クレームの来ないバレエスタジオ作りをしたい講師の方は

エーゼン大塚建設でご相談いただけます。

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こんにちわ!

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。

 

 

昨日のような雨で湿度も高く、

生暖かい気温の日には

内部廊下が結露で困っているマンションってたくさんあるでしょうね。

年に数回だけ気象のいたずらで発生する結露は我慢できますけど

寝室の壁が、冬に毎日結露するのは困りものですね。

 

 

そこで今回は

●8月、9月は結露やカビのご相談が多いんです

●リフォームしたらカビが生えた!

●流行りのマンションリノベもあぶない!

●物件がすでにスケルトンだった場合

に分けて、結露とカビ対策をご紹介していきます

 

 

8月、9月は結露やカビのご相談が多いんです

玄関の結露

 

意外かもしれませんが、この時期カビでお困りの方から連絡が入ります。

冬は結露しているのが目に見えるので

「仕方がないか」 と受け入れていても

夏場に壁の隅のカビに気が付いてしまうと

「結露もしていないのに何故?」

と心配になります。

 

冬を迎える前に改善したい気持ちは良くわかりますが

基本的に現地調査しないと本当の原因はつかめません

 

断熱不良による結露なのか?

過剰な湿度による結露なのか?

原因によって対応策も変わってきますからね

 

 

ちなみに2000年以降に建ったマンションで

ちゃんと断熱材が入っているにもかかわらず

結露やカビが発生している例があります

 

築年数が浅いからと言って安心は出来ません。

 

断熱ボードを使った断熱改修はこちらのブログが参考になります

⇒ 「珪藻土やエコカラットでも防げないマンションの結露・カビ対策は断熱ボードがいい」

 

 

 

リフォームしたらカビが生えた!

 

畳の白かび

 

リフォームしたらカビが生えた!

なんて洒落になりませんよね。

 

でもそんな馬鹿な事が当社の事例にもあるんです。

 

9年前のリフォームですが

和室の襖を開き扉に替えて、

本畳をスタイロ畳に変えたところ

畳に白カビが生えてしまいました・・・

 

ご主人から連絡を受けて現地の状態を見てびっくりしました。

冷静なご主人は

「妻が見たらびっくりするから、とにかく綺麗にしましょう」

と二人で畳を拭きあげ

近所のドラッグストアで 「水とりぞうさん」を買ってきてベッドの下に入れました。

応急処置です。

 

どうしてカビが生えたのか検証すると

 

●リフォーム後、畳の上に引き出し付きをベッド置いた ⇒ ベッド下の空気の流れが悪くなった

●リフォームで隙間風がなくなった ⇒ 高気密で湿気が逃げて行かなくなった

●スタイロ畳に取り変えた ⇒  お部屋の湿気を吸わなくなった

 

そうした積み重ねでカビが発生したようです。

 

この事例の場合、カビの原因は湿気と気密です。

ベッドと壁・床の空間を調湿すればカビは生えなくなりますので

壁と床の隙間にエコカラットを差し込む方法で改善しました。

 

意外に簡単に解決するもんでしょ(^_-)

 

 

 

流行りのマンションリノベもあぶない!

 

写真 2014-03-12 1 01 43.jpg

 

壁天井のコンクリートやパイプスペースのブロックをわざと現しにして

お洒落な空間にコーディネートするリノベーションが流行っています。

 

この手法はふたつのメリットがあります

1.もともとあった壁天井の下地を取り払うことで 空間が広くなる

2.コンクリートのままとすることで仕上げ コストが安くなる

 

お洒落で、広くなってその上コストは安いという事で

若い世帯に受け入れられているようです。

 

 

でもマンションの場合、

どこでもコンクリートをむき出しにしていいという訳ではありません

 

P1013662.JPG

 

上下左右が住居で囲まれた中住居のお部屋なら

冷たい外気にさらされていませんから

コンクリートの躯体をむき出しにしても大丈夫でしょう。

(あくまでお隣との界壁や天井面です、バルコニー面はNG)

 

でも角部屋や最上階、或いは壁の向こうがピロティだったら

コンクリートをむき出しにしてしまうと

間違いなく結露がでます。

 

コーディネートとしてどうしても下地を取り払って

コンクリートむき出しのテクスチャーを楽しみたければ

隣家との界壁面だけにするとか

物件選びの時から中住居を探すとか

そうした注意が必要ですね。

 

 

 

物件がすでにスケルトンだった場合

スケルトンリフォーム

 

こちらはすでにコンクリートがむき出しのスケルトン状態の物件

しかもご主人はコンクリートっぽさが大好きで

「出来ればこのまま、埃を落とすだけでもいい・・・」

そこまで言い切っています。

 

「そうは言っても、断熱材は天井のコンクリートに打ち込んであるものだけですから

寒いし暑いしとてもリビングに居られませんよ」

冬はあちこち結露するでしょうし

光熱費だってバカにならないはずです。

 

結露対策をしつつ、ご主人のイメージを実現するために

間仕切り壁のコンクリート面はそのまま残すけど

外壁面は断熱ボードを貼る事にしました。

 

断熱ボード

 

平滑な壁面は断熱ボードをコンクリートビスで直貼り出来ます(左)

在来の浴室を解体した後の凸凹面は断熱ボードをGL工法貼りで対応(右)

 

 

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天井は打ち込みのスタイロフォーム断熱材があったのでそれを活かします。

スタイロフォームの上からモルタルうす塗りを2回かけて

コンクリート打ち放し風のテクスチャを目指します。

 

 

CIMG4634.JPG

 

施工前のスケルトン状態

階段の左側はもと浴室

斜め天井にはスタイロフォームが打ち込まれているのがわかります。

 

 

江東区 マンションリフォーム

 

完成したキッチン

手前のリビング天井と梁、間仕切り壁面をコンクリート打ち放し風に仕上げて

ご主人の希望したイメージを残しました。

 

外壁面と天井面はしっかり断熱処理されているので

結露の心配のない、快適なLDKが出来ました。

 

 

以上の4例でマンションの結露&カビの原因と対策をご紹介しました。

リフォームする場合

間取りやインテリアコーディネートだけでなく

どんな生活をするか

施工会社にちゃんと伝えておくことが

結露の予防につながります。

 

今は納戸としてつかっていても

将来子供部屋になると、湿気過剰になって

結露が発生したりしますからね。

 

担当者とよく話し合いましょう!

 

 

結露の心配のないリフォーム工事を希望されている方は

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マンションの結露対策ならエーゼン大塚建設

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こんにちは!

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です

 

 

9月1日は防災の日

皆さん職場や学校やご家庭で

何かしら防災にまつわる事に触れた事と思います。

 

私はマサコさんと一緒に、耐震の講習会に参加してきました。

一般社団法人耐震研究会主催の第34回木造住宅教室です。

写真 2016-09-01 14 38 47.jpg

 

 

地球物理学者の島村英紀教授による

「熊本地震の検証と首都圏直下の動向」

 

そして一般社団法人耐震研究会の保坂貴司代表理事による

「熊本地震の検証 被災建物の原因と対策」

 

の2講演でした。

 

 

そこでなんと光栄な事に、

おふたりのランチの席に私達夫婦を招待していただいたんです。

以前から島村教授のファンだったマサコさんはガチガチで

ひきつるような不自然な笑顔でステーキを食べていましたから

きっと味など分らなかったでしょうね(笑)

 

私も緊張していて、何か気の利いた話をしなければ・・・と

思いついた質問を投げかけてみました。

 

「活断層の動きは緩やかで、同じところで地震が起きる可能性は1000年後と理解しています。

でも活断層のそばに原発があるのはNGだ

と世間で言われていますが何故でしょうか?」

 

 

地震の原因はプレートにあります。

ふたつのプレートが重なりひずみが生まれ

そのひずみがもとに戻る時に解放されるエネルギーが地震です。

 

マグニチュード7クラスのエネルギーが溜まるのにはプレートのずれ(移動)が3mと言われています。

北米プレートのような大陸プレートは毎年4センチ移動し

フィリピン海プレートのような海洋プレートは毎年8センチ移動します。

 

1923年の関東大震災から90年以上たっているのでプレートのずれは4m近くあり

いつ首都圏に地震が起きてもおかしくないと言われている理由です。

 

活断層の動きは超ゆっくり

現在確認出来ているものだけで2000もの活断層があります。

未確認の物は6000とも言われています。

その活断層はA級・B級・C級に分類され

A級活断層では毎年1ミリ動き

B級活断層では0.1ミリ動きます。

マグニチュード7クラスのエネルギーがたまるのに数百年から数千年の時間がかかります。

 

私はそうした認識でいるので

現在見つかっている活断層はそう心配することはないと考えています。

 

「原発の敷地内に活断層がある無いで問題になっていますが何故でしょうか?」

ランチの合間に島村教授に尋ねてみました。

すると

 

「1万年後を考えたら危険ですから、やっぱり活断層はさけたほうがいいでしょう」

 

・・・・・(絶句)・・・・・

そ、そうですよね。将来的には危険ですよね。

100年先までしか考えていなかった私が浅はかでした(汗)・・・

 

 

そういえば9月1日の朝日新聞に書いてあったっけ

 

原発廃炉で出る放射性廃棄物の管理について

原子力規制委員会は電力会社が300~400年管理し

その後10万年間国が管理するという基本方針を決定したそうだ

 

 

あまりに長くて、イメージできないので

原発の話から戻ります

 

活断層とどう向き合うか?

 

活断層は警戒はする必要はあるが

必ずしもそこで地震が発生する訳ではない。

むしろ首都圏では厚いローム層の上に住宅が密集していて活断層が見えていないだけ。

 

個人の住宅においては、

活断層に振り回されるのはやめましょう。

 

それより立地や地盤に注意した方がいいです。

埋立地であれば液状化対策

盛り土をした傾斜地なら擁壁の安全性

 

 

ご自宅の耐震補強も欠かせません。

住宅リフォームで壁を取り払ってみると

土台が腐っていたり

折角の筋交いが何故か切られていたり

最近やったという耐震補強が出窓部分を補強していたり(構造的に関係ありません)

家のコンディションもいろいろです。

不安があるなら耐震補強しましょうね。

 

 

 

最後に地震予測のプチ情報

これも今回の講演で得た情報です。

 

地震学会は今の科学力では地震の予知は不可能と発表しています。

ただ地面の中の研究は進んでいて

ある地域に地震が起こった場合、その規模・マグニチュード・被害の範囲などがわかっています。

でも残念な事にそれがいつ起こるかが分らない

 

予知は出来ないから、地震動の予測地図を発表しています。

全国地震動予測地図2016.jpg

今後30年以内にマグネチュード7クラスの首都直下型地震が発生する確率が70%

と発表された事を裏付けるように、東京は見事に真っ赤に塗られていますね。

 

でも、4月14日、16日の熊本大地震はどうでしょう?

このマップでは熊本県は明るいオレンジ色の中にぽつぽつと濃いオレンジ色が描かれています。

30年間に震度6以上の確立が明るいオレンジで3~6%

濃いオレンジで6~26%です。

予測地図とは裏腹に、熊本大地震は置きました。

 

このマップを見ると首都圏と東海、南海の真っ赤なエリアばかりに目がいき

その他の色の薄いエリアは安全だ・・・

そう勘違いしてしまいそうですね。

 

あくまで日本はどのエリアでも、いつ地震が起こってもおかしくないという意識を持っていたいものです。

 

写真 2016-09-01 17 03 10.jpg

(4時間の講習を終えて、脳みそがパンパンです)

 

 

住宅リフォームに合わせて耐震補強を考えたいと言う方は

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