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こんにちは!

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。

 

「マンションの結露やカビ」を取り上げたブログは大人気

この問題、みなさん高い関心があるようで、

当社のHP閲覧のうち「マンションの結露やカビ」関連のブログ閲覧が17%を占めています。

 

実際、カビの相談の中には

平成完成の築浅物件や

マンション再販売業者によるリノベ―ション済みのマンションもあります。

どうやら全ての施工会社が結露対策に熟知しているという訳ではなさそうです。

 

 

明らかに湿気の問題を抱えている洋室

写真 2017-05-11 9 44 00.jpg

賃貸ルームのリノベーションの相談を受けた物件ですが

北側洋室の外壁面がかなりカビていました。

 

賃貸なので投下出来る費用も限られています。

リフォーム着工の時点で、断熱改修工事は見送り、カビを除去してクロスを貼り変える方針になりました。

 

ところが

カビたクロスを剥がすと、下地のボードがボロボロ

とてもクロスを貼れる状態ではありませんでした。

 

急遽、ボードを貼り変える事にしました。

折角貼り変えるのですから、断熱ボードを使って結露対策もしようと考えました。

 

 

まさかの断熱ボード⁉

写真 2017-05-25 8 59 47.jpg

驚いた事に、この壁は断熱ボードが使ってありました。

私達が使おうと思っていた材料です。

これだけ結露の被害を受けている壁下地にまさか断熱ボードが使ってあるとは想像できませんでした。

 

でも待てよ・・・

 

この断熱ボード、GL工法で貼ってあります。

つまり断熱ボードの背後に空気層があるんです。

 

施工業者の勘違い

写真 2017-05-25 8 59 39.jpg

外壁に面する壁をGL工法でボードを貼る方法はマンションでは一般的です。

施工業者はGL工法に加えて断熱ボードを使用すれば結露は問題ないと考えたのでしょうが

それは大きな間違いです。

 

断熱材は外壁面に接して取り付けるのが効果的です。

断熱材を仕込んでも写真の様にその後ろに空気層があっては結露対策になりません。

ただお部屋の熱を逃がさないという断熱効果があるだけです。

 

隙間から入り込んだお部屋の暖かい空気がコンクリートの壁で冷されて壁の中で結露します。

いわゆる『内部結露』という現象です。

 

内部結露は木造住宅に限った不具合ではありません

良い材料を用意しても、その使い方が間違っていればマンションでも内部結露が発生します。

上の写真のコンクリート壁の黒部分は全てカビです。

表面のクロスを貼り変えてだけでは、いずれカビが生えてきます。

 

 

急遽、断熱ボードを中止!スタイロ直貼りに変更

写真 2017-05-25 14 41 28.jpg

垂木の間に30㎜のスタロフォーム断熱材をはめ込んでいきます。

この時大事なのがスタイロフォームをコンクリートの壁にピッタリと付ける事。

空間があるとそこに暖気が入り込んで内部結露をおこします。

 

さらに空気の流入を抑える

写真 2017-05-25 17 12 04.jpg

木枠とスタイロフォームの取り合い部にボンドを充填

空気の流れをシャットアウトします。

お部屋を「窒息させるイメージ」

これは防音工事と同じ考え方です・

 

さあ、これでこの賃貸ルームはカビ問題から解放されました。

 

 

マンションのカビにおける業界の問題とは?

 

平成築のマンションでもカビが生えてしまうのは何故でしょうか?

リノベ済のマンションで結露してしまうのは何故でしょうか?

 

建築基準法ではマンションの断熱性能に関する記述がありません。

木造住宅であれば補助金が得られるHEMSのようなエネルギー管理の仕組みがあります。

でもマンションではそれに相当するものがなく、

補助金が期待できそうなエコリフォームでも、マンションの外壁面積では必要な断熱材のボリュームがクリアできません。

 

つまりマンションにおいては断熱は法的な規制がある訳でもなく

断熱改修をした場合のメリットもないというのが現状です。

 

であれば、築古の中古マンションでは断熱性能はあまり期待できませんし

利益を追求するマンション再販売業者が手掛けるリノベで、わざわざ断熱改修する事は期待できません。

 

 

 

自分の財産は自分で守る

 

リノベ済の物件をマンション再販売業者から購入するにしろ

リノベ条件付きの中古マンションを購入するにしろ

結露対策、カビ対策については販売業者に確認する必要があります。

 

適切な断熱改修がされていなければ、オプション費用を払ってでも正しい方法で断熱改修をしてもらいましょう。

あなたの資産を守れるのはあなた自身ですから・・・

 

 

 

マンションリフォームに合わせて断熱改修もこだわりたい方は

エーゼン大塚建設でご相談いただけます。

お近くの方も遠方の方も永代ショールームにお越しください。

電話・FAX・メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

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こんにちわ!

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。

 

 

昨日のような雨で湿度も高く、

生暖かい気温の日には

内部廊下が結露で困っているマンションってたくさんあるでしょうね。

年に数回だけ気象のいたずらで発生する結露は我慢できますけど

寝室の壁が、冬に毎日結露するのは困りものですね。

 

 

そこで今回は

●8月、9月は結露やカビのご相談が多いんです

●リフォームしたらカビが生えた!

●流行りのマンションリノベもあぶない!

●物件がすでにスケルトンだった場合

に分けて、結露とカビ対策をご紹介していきます

 

 

8月、9月は結露やカビのご相談が多いんです

玄関の結露

 

意外かもしれませんが、この時期カビでお困りの方から連絡が入ります。

冬は結露しているのが目に見えるので

「仕方がないか」 と受け入れていても

夏場に壁の隅のカビに気が付いてしまうと

「結露もしていないのに何故?」

と心配になります。

 

冬を迎える前に改善したい気持ちは良くわかりますが

基本的に現地調査しないと本当の原因はつかめません

 

断熱不良による結露なのか?

過剰な湿度による結露なのか?

原因によって対応策も変わってきますからね

 

 

ちなみに2000年以降に建ったマンションで

ちゃんと断熱材が入っているにもかかわらず

結露やカビが発生している例があります

 

築年数が浅いからと言って安心は出来ません。

 

断熱ボードを使った断熱改修はこちらのブログが参考になります

⇒ 「珪藻土やエコカラットでも防げないマンションの結露・カビ対策は断熱ボードがいい」

 

 

 

リフォームしたらカビが生えた!

 

畳の白かび

 

リフォームしたらカビが生えた!

なんて洒落になりませんよね。

 

でもそんな馬鹿な事が当社の事例にもあるんです。

 

9年前のリフォームですが

和室の襖を開き扉に替えて、

本畳をスタイロ畳に変えたところ

畳に白カビが生えてしまいました・・・

 

ご主人から連絡を受けて現地の状態を見てびっくりしました。

冷静なご主人は

「妻が見たらびっくりするから、とにかく綺麗にしましょう」

と二人で畳を拭きあげ

近所のドラッグストアで 「水とりぞうさん」を買ってきてベッドの下に入れました。

応急処置です。

 

どうしてカビが生えたのか検証すると

 

●リフォーム後、畳の上に引き出し付きをベッド置いた ⇒ ベッド下の空気の流れが悪くなった

●リフォームで隙間風がなくなった ⇒ 高気密で湿気が逃げて行かなくなった

●スタイロ畳に取り変えた ⇒  お部屋の湿気を吸わなくなった

 

そうした積み重ねでカビが発生したようです。

 

この事例の場合、カビの原因は湿気と気密です。

ベッドと壁・床の空間を調湿すればカビは生えなくなりますので

壁と床の隙間にエコカラットを差し込む方法で改善しました。

 

意外に簡単に解決するもんでしょ(^_-)

 

 

 

流行りのマンションリノベもあぶない!

 

写真 2014-03-12 1 01 43.jpg

 

壁天井のコンクリートやパイプスペースのブロックをわざと現しにして

お洒落な空間にコーディネートするリノベーションが流行っています。

 

この手法はふたつのメリットがあります

1.もともとあった壁天井の下地を取り払うことで 空間が広くなる

2.コンクリートのままとすることで仕上げ コストが安くなる

 

お洒落で、広くなってその上コストは安いという事で

若い世帯に受け入れられているようです。

 

 

でもマンションの場合、

どこでもコンクリートをむき出しにしていいという訳ではありません

 

P1013662.JPG

 

上下左右が住居で囲まれた中住居のお部屋なら

冷たい外気にさらされていませんから

コンクリートの躯体をむき出しにしても大丈夫でしょう。

(あくまでお隣との界壁や天井面です、バルコニー面はNG)

 

でも角部屋や最上階、或いは壁の向こうがピロティだったら

コンクリートをむき出しにしてしまうと

間違いなく結露がでます。

 

コーディネートとしてどうしても下地を取り払って

コンクリートむき出しのテクスチャーを楽しみたければ

隣家との界壁面だけにするとか

物件選びの時から中住居を探すとか

そうした注意が必要ですね。

 

 

 

物件がすでにスケルトンだった場合

スケルトンリフォーム

 

こちらはすでにコンクリートがむき出しのスケルトン状態の物件

しかもご主人はコンクリートっぽさが大好きで

「出来ればこのまま、埃を落とすだけでもいい・・・」

そこまで言い切っています。

 

「そうは言っても、断熱材は天井のコンクリートに打ち込んであるものだけですから

寒いし暑いしとてもリビングに居られませんよ」

冬はあちこち結露するでしょうし

光熱費だってバカにならないはずです。

 

結露対策をしつつ、ご主人のイメージを実現するために

間仕切り壁のコンクリート面はそのまま残すけど

外壁面は断熱ボードを貼る事にしました。

 

断熱ボード

 

平滑な壁面は断熱ボードをコンクリートビスで直貼り出来ます(左)

在来の浴室を解体した後の凸凹面は断熱ボードをGL工法貼りで対応(右)

 

 

CIMG4906-horz.jpg

 

天井は打ち込みのスタイロフォーム断熱材があったのでそれを活かします。

スタイロフォームの上からモルタルうす塗りを2回かけて

コンクリート打ち放し風のテクスチャを目指します。

 

 

CIMG4634.JPG

 

施工前のスケルトン状態

階段の左側はもと浴室

斜め天井にはスタイロフォームが打ち込まれているのがわかります。

 

 

江東区 マンションリフォーム

 

完成したキッチン

手前のリビング天井と梁、間仕切り壁面をコンクリート打ち放し風に仕上げて

ご主人の希望したイメージを残しました。

 

外壁面と天井面はしっかり断熱処理されているので

結露の心配のない、快適なLDKが出来ました。

 

 

以上の4例でマンションの結露&カビの原因と対策をご紹介しました。

リフォームする場合

間取りやインテリアコーディネートだけでなく

どんな生活をするか

施工会社にちゃんと伝えておくことが

結露の予防につながります。

 

今は納戸としてつかっていても

将来子供部屋になると、湿気過剰になって

結露が発生したりしますからね。

 

担当者とよく話し合いましょう!

 

 

結露の心配のないリフォーム工事を希望されている方は

エーゼン大塚建設でご相談いただけます。

お近くの方は永代ショールームまでお越しください

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