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江東区 押し入れをトイレにリフォーム施工事例

押入れリフォーム

 施工概要 

地域   東京都江東区

工期   11日間

費用   1,680,000円

施工内容  

・和室ふた間を改装、その押入れにトイレを新設
・押入れの壁に耐震補強
・木製窓をアルミサッシに入れ替え

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   お客様との出会い・ご依頼内容              
 
トイレの排水が隣地へ越境しているようなんです。
どういう風に対処すればいいか、ちょっと相談に乗ってくださいな」
良く知った声が携帯から聞こえてきました。

こちらのお客様とは先代からお付き合いさせていただいております。
「大塚さん、ちょっと相談があるんですけど・・・」
そんな気軽な感じで親しくさせていただいております。

ですが、今回のご相談はちょっと様子が違いました。とてもお悩みである感じがひしひし伝わってきます。
実際に伺って調査をすると、確かに2階のトイレと流し台の排水配管が隣地に越境していました。
隣のビルが売りに出されたことで発覚した事実です。
今までそこは共用の私道だとばかり思っていたそうです。

ご主人の話ではこちらの建物はもうひとつ別の排水ルートがあるそうで
「そっちにトイレの排水を切り替えられないだろうか?」
そういうご相談でした。


 施工前                                 

CIMG3821.jpgCIMG3826.jpg

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2階のトイレは北側、新しく繋ぎたい排水配管は南側です。
単純に繋ぐにはあまりに距離が離れていました。
2階の床梁をかわして配管すると、1階の天井下に配管が飛び出てきてしまいます。
これでは1階の作業場でのお仕事に支障をきたします。
なんとか今の場所よりも南側に移動してトイレを作る必要がありました。

そのことをご主人にお話しすると、
「丁度良かった、今私は真ん中の部屋で寝ているんですが、ここは家族が通り抜ける部屋なんです。
腰が痛くて起きあがれない日は、家の者は寝ている私をまたいで下に降りていくんです。
東側の部屋に寝室を移しますから、そこにトイレを作れませんか?

「なるほど、ではそこの押入れにトイレを作りましょう。
そこなら、隣の車庫側に排水配管を持って行けます。しかも1階作業場での工事が無い分ローコストです!」
施工前の調査で無事に方針が決まりました。

こんな風に、この現場は工事が進むたびに打ち合わせをしてプランを調整する、という形で工事が進んでいくことになります。
 
 施工中                                 
 
 
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押入れを解体すると、南北方向の梁は8寸(24センチ)もありますが、東西方向の梁は小さい事が解りました。これなら上手いこと梁下に配管を通せます。
 
この様子を見てご主人は
「トイレに付ける手洗いなんですが、夜目が覚めた時に水を飲めるようにしたいんです」
えぇっ?そうなんですか。水をお飲みになる手洗いですか。まさかトイレの中には付けられません。
 
「でしたら、手洗いはトイレの外側に出しましょう。配管は切り回ししておきます」
と涼しい顔で答えましたが、すぐさま職人にルート変更をお願しました。
間に合ってよかった・・・。
 
 
 
 
 
CIMG3835.jpgはいから小町珪藻土
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「寝室にあるトイレ」という事で、特に配慮したのは湿気対策と匂い対策です。

トイレの外壁は雨戸の戸袋部分に当たるので窓は付けられません。
そこで代わりに換気扇を設置しました。換気ダクトは天袋内に通せば雨戸の上から外部に出せます。
ただ、冬場に換気扇から冷気が侵入しないようにと、換気扇はシャッター付きです。

そして、壁天井の仕上げ材として珪藻土塗り壁(アトピッコハウス / はいから小町)を選びました。
トイレ内の湿気をコントロールしてくれます。
24時間換気をすれば寝室の匂いもトイレに引き込んでまとめて消臭してくれます。

問題は天然素材で固まるはいから小町は完全硬化するのに7日間掛かること。
そのためここではフローリングの施工に先立って壁を仕上げることにしました。
 
 
 
IMG_3469.jpgIMG_3468.jpg

 
 

 
 
 



 
 
畳を剥がしての合板フロアを貼りです。
床の一部をめくって構造体のチェックをします。
しっかりした火打ち梁が確認できました。


 
耐震補強IMG_3450.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
トイレが出来上がり、畳の床がフローリングになってくると、ご主人のイメージが具体的になってきました。
「今ある押入れを反対側から使えるようにできませんか?」
もちろん可能です。それどころかその作業のついでに耐震壁を作ることまで出来ました。
既存建物耐震補強研究会MR金物使用)
 
 
 
 
 
CIMG3935.jpgCIMG3933.jpg
 
 








 
 
ご主人のさらなる希望で、最後に木製窓をアルミサッシに取り換えました。
「今まで開け閉めが大変だったんですよ」



 
 
 施工後                                 
 
IMG_3484.jpgP5220195.jpgCIMG3929.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
洗面化粧台は奥行き27センチの薄型 IKEA/リルオンゲン
 
天井までの大きなクローゼットに変身した押入れは、後でロールスクリーンを取り付けます。
 
 
 
 担当より                            
 
お客様とは、当社開業当時からお仕事させていただいております。
いつもありがとうございます。

1階でお仕事、2階が自宅の職住一体のこちらでは、1階でのリフォーム工事を何度かさせていただきました。
今回は初めて2階のリフォームという事でかなり気合が入りました。

実は、トイレの移設以外にも沢山のご希望がありました。

「隣にマンションが建つと、私道側の玄関がいずれ使えなくなってしまうんです。
そこから2階に上がっていた階段も使えなくなりますから、どういう風に直したものかさっぱりわかりません・・・」
「物があふれ過ぎていて、扉が開かない押入れもあるんです。でも仕事の材料置き場は確保したいし・・・」
「そもそもが古い家ですが、出来るところは補強をしてもらいたいです」

コの字型の建物は1階と2階でプランがかなり違い、図面を書かないと柱と梁の位置がわからないほどでした。

「これはかなり大変なリフォームだな」
そこで、一度に全部を手掛けるのではなく、1期、2期と数回に分けてのリフォームを提案させていただきました。
今回がその1期目です。

生活をしながらのリフォームでかなりご家族にはストレスがかかった事と思います。
皆様のご協力のお陰でなんとか1期工事が完了できました。
「ホコリが奥に入らないように養生のビニール廊下にぶら下げています。切込みからをくぐって出入りお願いいたします」
「明日の朝は西の階段を使っていただいて、夕方は東の階段を使ってください」
そんな11日間を過ごしていただきました。

あるとき気が付くと、養生シートのくぐり抜けるところに、「出入り口」とガムテープで文字書きされていました。
ユニークだなと微笑みつつも、
それだけご迷惑をおかけしながら作業をさせていただいているんだな
と、改めてご家族の苦労を認識しました。

1期工事が終わり、週明けに様子を伺いに行くと、寝室がすっかり変わっていました。
DIY好きなご主人がソファーベッドや手作りワイヤーラック、フロアー照明をレイアウトされて
素敵な書斎兼寝室になっていたのです。

TVには複数のDVDプレーヤーやアンプが繋がれ、BOSEのスピーカーからは映画館のようなサウンドが流れてきます。
ベッドから降りたところにフットスイッチがあり、夜間が覚めた時にすぐフロアライトが点けられます。
いやー、私はものぐさな性質(たち)でね」、と笑うご主人

とんでもありません、すごくマメなお人です。
快適に生活するたくさんのヒントを教えていただきました。
本当にありがとうございます。
 
2期工事も沢山打ち合わせしながら、素敵なリフォームをしましょう。

 
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