施工概要
地域 さいたま市
工期 15日間
費用 1,830,000円
施工内容 76㎡(路面店舗)
・原状回復の途中からスタジオリフォーム
・大家さんと上手く施工分担が出来た例
お客様との出会い・ご依頼内容
「物件の契約前に、床と鏡の見積りをお願いしたのですが」
1階店舗で天井も高く、今のお教室の生徒さん達も通えそうなエリアに賃貸物件を見つけたのだそうです。当社のHPを見たとKeiko先生からお問い合わせをいただきました。
「12月中旬に発表会があるので1月に正式オープンしたい」
そのご希望を叶えるには、これから3ヶ月で物件契約をし、リフォーム工事を完成させなければなりません。その時期は他の工事も重なっていて、物件のある南浦和に通えるかどうか、職人を手配できるのか十分な裏付けがありません。
メールでいただいた物件資料から概算見積もりをお出ししたものの、ちゃんと工事対応できるのか不安を抱えながら現地調査に向かいました
施工前
大家さんとの交渉がボトルネック
現地調査した時は大家さんによるリフォーム工事の真っ最中でした。
もとは大家さんがお店をしていた物件で、今回新たに貸店舗とするために事務所仕様で綺麗にしているところでした。
ただ、募集を急いでいないのか、リフォーム工事は遅々として進んでいく気配がありません。これはKeiko先生の方から積極的に条件提示して賃貸契約を急ぐ必要がありそうです。
新しい電力メーターの設置や、照明器具、エアコン、トイレに洗面そして今進行中の大家さんリフォームはどこまでやっていただけるのか・・・そうした事を詰めていかなければなりません。大家さんとの交渉こそがボトルネック(結果を左右する最大の要因)でした。
施工中
大家さん工事間に合ったようです
乗り込みの当日、壁は下地のボードが貼られ、天井はLED照明で明るい雰囲気に変わっていました。大家さんとの交渉が上手くいったようです。
初日の工事は鏡の重量を受ける巾木を取り付けました。続けて始まった置床工事は当初予定になかったものです。概算見積もりではマット式の床を計画していたのですが、現地調査で床の不陸が思ったより大きい事がわかり、工法の変更をしました。
置床の精度を高める
平らな床下地が簡単に作れる置床はバレエスタジオで良く使う工法です。でも短期間で作れる分、仕上り具合のチェックが欠かせません。合板の精度がほんのちょっと悪かったり、施工中に小さな木くずが挟まってしまうだけでジョイント部に段差が出来てしまいます(写真左)。少しの段差でもリノリウムを貼ると気になる段差になりますし、汚れ易くもなります。しっかり検査してリノリウムを貼る前に調整しておきます。
既存の板壁を利用
現地調査の時から
「この羽目板のテクスチャーを活かしたいな」
と思っていました。
その提案をKeiko先生も気に入ってくれて、新しいボードの壁はクロスを貼って、既存の羽目板は塗装仕上げとなりました。悩んだのは色です。先生の希望はピンク系なのですが、いざ見本帳を開くとついつい淡いピンクを選んでいます。
「先生、この淡さで塗ると、普通の白い壁にしか見えませんよ。騙されたと思ってもう少し濃いピンクにしてみませんか?」
そうして壁の色が決まりました。
リノリウムと鏡
リノリウムはイギリス バーミンガム・ロイヤル・バレエ団で採用されているTFリュームを使用。バレエスタジオや舞台向けの専用リノリウムです。
鏡はレッスンの姿がゆがまず綺麗に映る6㎜を使用。右の写真は映像調整をしているところ。鏡のジョイントの正面に立って頭を左右に振って、鏡の継目で自分の姿がずれたりだぶったりしないか確認します。綺麗な映り込みになるまで鏡を押したり引っ張ったり1ミリ以下の微妙な調整を施します。調整が終わった後は3日間は触れません、ボンドが硬化する前にうっかり触ると映像がゆがんでしまうので要注意。施工中の指紋やほこりがあってもそれをクリーニングするのは3日後です。
施工後
担当より
オープンに向けお手伝いしたくなりました
当時現場が重なっていて、職人の手配に確証がなく、現場が南浦和と言う距離感も施工する上で気がかりでした。
HP上では「車で1時間の距離」を営業エリアとしていますのが実際に現場が重なってしまうと施工の管理に回りきれなくなります。
最初のメールでその心配をお伝えすると、
「私の実家が江東区です、ギリギリ1時間だと思います」
Keiko先生からあっけらかんとした返事が返ってきました。
そうですか下町育ちでしたか・・・急に親近感がわいてきました。
その上、当社でリフォームしたバレエスタジオの先生の事もご存じだったようで、なおさらスタジオリフォームをお手伝いしたいな~と言う気持ちが強くなりました。
先生と私達の共同作業
現地調査の時、大家さんによるリフォーム工事の真っ最中でした。最終的にどんな状態で引き渡していただけるのかがはっきりしません。どこまで大家さんが作ってくれるのかによって、スタジオリフォームの時に無駄のないように計画したいのが私の気持ちです。でも大家さんの立場からすれば、賃貸契約が決まっていないのにあれこれ『仮定』の質問をされても答え辛かったでしょうね。
照明器具は取り変えていただけるんですか?
天井は貼り替えですね、その時にエアコンの配線を引けますか?
トイレと洗面はスタジオ工事前に完了していただけますか?
等々、Keiko先生に大家さんと交渉していただきました。
通常のレッスンの合間に、やり慣れないタフな交渉をしていただいて、無事に賃貸契約、リフォーム工事契約が出来ました。先生の行動力に感謝しております。
スタジオ作りを楽しむ
ピンク色に塗装した羽目板も気に入ってくれたようです。
最初は私が提案した少し濃いめのピンクに不安な様子でしたが、工事中何度か大人の生徒さんが覗かれると
「きゃーピンク色~!」
「可愛い~!」
「女子力高め~」
と、子供の生徒さんより、大人生徒さん達の方がはしゃいで楽しそうです。
工事中はみんなでバレエスタジオを作っているような、良い雰囲気に包まれていました。
私もついつい調子に乗って、鏡屋さん達の工事の横でヒノキのベンチをこしらえました。
耐震壁の基礎として大家さんが残された出っ張りですが、
今ではエンジェルちゃんたちがちょこんと座って
お姉さんたちのレッスンを眺めているそうです。
子供だけでなく、大人生徒さんも沢山通われる
Keiko Ballet Studio さんのスタジオ工事にたずさわれて良かったです。
これからも賑やかなスタジオになる事を応援しております。
【お客様からのご感想】
決めようと思っていた物件がありました。それが予算内で改装出来るのか気になっていたのと、そもそもその物件がバレエスタジオに向いているのかが心配で悩んでいました。そんな時インターネットでエーゼン大塚建設さんを知り、すぐに連絡しました。
ホームページを見ていましたし、更に現地に来ていただき、話を聞いていただいて、是非お願いしたいと思いました。
今回、バレエスタジオをお願いしたのですが、相談しているうちに色々とお願いしたいことが増え、何度となく変更追加になったのにもかかわらず、いつも一緒に考えてくださり、アドバイスをしていただき素晴らしいスタジオになりました。子供たちから大人まのクラスの方まで、毎日のように大きな鏡と安心な床で楽しく踊りレッスンしています。アイディアで作っていただいたベンチでは小さい子がお姉さんのクラスの見学をしたり、ちょこんと座っている姿が本当に可愛いです。
エーゼン大塚建設さんに今回お願いして本当に良かったと思っています。ありがとうございました。
KEIKO BALLET STUDIO
Keiko Ballet Studio さんのHPはこちらから