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江東区 工場を寝室にリフォーム施工事例

輸入壁紙貼り

 施工概要 

地域   東京都江東区

工期   17日間

費用   1,700,000円

施工内容  

・印刷工場の作業場を寝室にリフォーム
・店舗入り口ドアを腰窓にやり替え
・床暖房と輸入壁紙

 

 

 

 
   お客様との出会い・ご依頼内容              
 
「ようやく工場が移転することになってねぇ、
念願だった部屋に作り直せるわ

そんな相談をいただいたお客様には、5年前に水廻りの改修工事をさせていただきました。
もう長いお付き合いになります。
 
当時はご主人の介護のために、生活の中心を2階から1階に変える必要がありました。
でも印刷工場を稼働させつつの1階では十分な広さは確保できません。
介護のしやすさを優先したお部屋は、
お友達が遊びに来てくれてもゆっくりくつろげるスペースがありませんでした。
 
「その壁に穴を開けて、工場部分を寝室にするの。
お仏壇も一緒にそっちに移すわ」
 
母屋と工場を分けている分厚い防音壁
それをぶち破ることが待ち遠しくて仕方のないようなお顔をされていました。
 
 


 施工前                                 

CIMG4493.JPG

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
施工前、印刷機械の置いてあった作業場は、コンクリートの土間がインクと機械油で黒ずんでいました。丈夫な腰壁はラーチ合板、腰上と天井は騒音対策で岩綿吸音板が貼ってあります。
 
ここを寝室にリフォームするにあたって、
お客様のご希望はちょっとショッキングなものでした。
 
「面倒を見てもらいやすいように、ベッドの周りは広く取って欲しいわ。
扉は車いすが通れる引き戸で。
安心して住めるように、防犯も良くしてね。それから風通しよくね」
 
ご高齢のお客様は、終の住まいとしてのリフォームをご希望されました。
もちろん必要なことですけれども、ご本人からこうもきっぱり言われると私の方がまごついてしまいました。
 
「それなら、お母さん。
気持ちも明るくなって友達にも羨まれるような、
華やかなお部屋にしましょうよ」
 
そんな風に、リフォームが始まりました。
 
 
 施工中                                 
 
 
CIMG4496.JPG床暖下地
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
終の住まいのリフォームとお母さんが決意したのだから、
いただいた工事代金は1円たりとも無駄には出来ない!

そう決意し、工事に挑みました。
 
耐震と防音に優れた界壁の解体を最小限にすることで
コストを押さえ、工期を短く出来ます。
ラーチ合板の腰壁を剥がした後の構造用合板はそのまま再利用しました。
 
最初に手掛けるのは床です。
工場の頑丈な土間の上に大引き・根太を組んで断熱材を仕込みます。
床暖を入れるのに断熱材は必須です。
 
 
IMG_4332.JPGシャッター窓
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
隣で生活されるお母さんの負担を減らすために、界壁に穴を開けるのは一番最後。
 
先に外壁をこしらえます。
 
工場の出入り口を半分塞いで腰窓にします。防犯性と風通しを両立するためにLIXILのアリーズを取り付けました。換気・採光の出来る電動アルミ窓シャッターです。
 
これで工事中の戸締りも出来ます。
 
 
電気フィルム式床暖IMG_4371.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今の寝室兼DKにも床暖があって、お母さんはその快適さを実感されています。だから新しい寝室にも床暖採用です。
 
5年前の工事ではフローリングに電気ヒーターが内蔵されているタイプを使いましたが、今回は電気フィルム式の床暖「プリマヴェーラ」を採用しました。
 
省エネでローコスト、専門工の施工が必要なく現場にいる大工さんと電気屋さんで取り付けが出来る手軽さが魅力です。その上メンテナンスが不要で30年保証がつく優れもの。
 
 
 
CIMG4541.JPGCIMG4545.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いよいよ界壁の穴あけです。

分電盤を壁上に移動し、穴を開けます。今回気を付けたのはせっかくの耐震壁を損傷しない事。その為にアウトセット引き戸を採用しました。
 
 
 
 
IMG_4428.JPGIMG_4430.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
仕上のクロスは輸入壁紙
 
「お母さん、せっかくだからお友達がうらやむような素敵なお部屋にしましょうよ」
「そうだねぇ、でもあまり派手なのは嫌だよ・・・」
 
そんな事から色は単色ですが、大柄の素敵な花柄を選びました。
輸入壁紙は人の肩幅サイズで取り扱いがしやすくなっています。クロスの糊付け機械に通すと幅の狭さがよくわかります。


 
 
 施工後                                 
 
PA281004.JPGPA281005.JPGPA281006.JPGのサムネイル画像寝室リフォーム
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 担当より                            
 
 
電動アルミ窓シャッターを付けたころから、ご近所さんがチラチラ覗いていくようになりました。

「いい部屋だねぇ・・・えっ?寝室になるの? 羨ましいねぇ」
そんな声を聞いてお母さんもご満悦です。
「いい壁紙選んでいただいてよかったわ」
 
 
輸入壁紙貼り
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
でもちょっと気になることが・・・
 
「大塚さん、この壁紙匂いが気になるけど、体に悪くないの?」
 
5年前のリフォームのあと、泊まりに来たお孫さんが具合を悪くされたそうなのです。
もちろん当時もF☆☆☆☆(エフフォースター)という低ホルムアルデヒドの建材を使っていたのですが、敏感な人には不快になるのです。
 
すぐに輸入壁紙の代理店に問い合わせをしました。
「この匂いの原因はなんですか?」
 
すると意外な答えが
 
「ドイツの環境基準がとても厳しくて、不要な紙の漂白を制限しているんです。その紙がクロスの裏地に使われています。薬剤ではなく、天然素材のもので軽くさらしてあるだけなので匂いのもとはその天然素材なんです」
 
なるほど、そう言われてみればこの匂いは木酢液にも似ています。
 
「とは言え、ドイツでもこの匂いには賛否両論で、新しい壁紙では使われなくなってきています」
 
確かに、いくら体に害がない安心な材料とはいえ、この匂いには閉口しますね。
結局、壁紙の施工後10日間でようやく気にならなくなりました。
良かったです。
 
どうぞ、このお部屋で快適にお過ごしください。
 

 
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