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港区 マンションリノベーション 施工事例

メープルフローリング

 施工概要 

地域   東京都港区

工期   48日間

 

 

 

 

費用   12,320,000円  

施工内容  

・購入した中古マンションをスケルトンリフォーム

・自然素材&輸入壁紙

 

 

 お客様との出会い・ご依頼内容           
 
連休中にショールームを拝見したいと思いましたが、土日祝日はお休みですか?
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E様との出会いは、この1通のメールがきっかけでした。
残念ながら連休中に応対することは出来ず、
「よろしければ改めてご連絡ください、いつでも歓迎いたします」と返信すると
「連休明けにショールームを拝見したいと思っています。もし、お時間がありましたらお話を伺えればと思っております」と丁寧な返事をいただきました。
 
そのメールの中でE様は驚くほど情報開示をしてくれています。
・中古マンションを購入し、6月に引渡し予定であること。
・全体のリノベーションを考えている事
・無垢の床。珪藻土の壁の事を知り、調べているうちにアトピッコハウスのHPに行き当たり、そこからエーゼン大塚建設を知った事
 
メールの文面から、とても知的な方であるのが伝わってきます。
私達は、E様にお会いする前から、「どんな方なのだろう?」と、とても興味をひかれました。
 
 
 
 施工前                              
 
現地調査は1回だけ、見込み発射のスケルトンリフォーム

CIMG5255-horz.jpg知的で行動力のあるE様ですが、どうにもならなかったのが現地調査です。物件引渡し直前まで元の住人さんがお住まいの為、現地調査できたのはリフォーム工事契約前に1度だけでした。

幸い管理人室で建築図面をいただく事が出来たので、それをもとにプランを立て見積もりをしました。

図面を見ると、コンクリートスラブの上が10㎝嵩上げされた2重床になっていました。この床を撤去すれば新しく設備配管も転がせますし、防音の2重床(置床)を作って無垢フローリングを張る事も出来ます。それが計画時点での私の目論みでした。

限られた情報の中ではありましたが、私達の提案に対し、意思決定の速いE様のスピード感がピタッとはまり、連休明けに初めての打合せをしてから、20日後には工事契約、そしてひと月後の6月23日には解体工事スタートという速いテンポで工事が始まりました。

 

 
 施工中                              
 
想定と違った! スケルトンリフォームは難しい
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解体を初めて間もなく、私の計画は見事に裏切られました。
 
洗面脱衣室と廊下の間仕切りは木製か軽鉄製の一般間仕切りだろうと考えていたのですが、なぜか丁寧にブロックが積んでありました。壊す作業も一苦労だし、解体材の処分費が掛かります。
 
さらに、床下地の見当も大外れ。置床だと思っていたのですが、コンクリートスラブの上にわざわざシンダーコンクリート(軽量コンクリート)を10㎝も打ち増しして床下地が出来ていました。シンダーコンクリートの重量分躯体に負担が掛かる上、コストも掛かっただろうに何故新築の時にこの下地を選んだのでしょう?私にはさっぱりわかりません。
 
そして、そのシンダーの中を配管してあるトイレの排水配管もこれまた何故か鉛管でした。お風呂とキッチンはビニール管なのに何故~?鉛管となると、うかつにシンダーコンクリートを斫れません。鉛管が傷ついてしまったら下の階に漏水してしまいます。
 
このマンションの作りは、完全に私の想定を超えていました。
 
 
かといって始めた以上は予算内でキチンと対応したい
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20センチ移動する予定だった便器は、プラン上移動しない訳にはいきません。そこでE様の許可をもらって便器の後ろにライニングを入れた上、壁排水タイプにすることで対応しました。これなら既存の鉛管を傷付けることなく便器を移動・設置出来ます。
 
設備配管を全て新しいものに取り換える予定も、転がし配管で見込んでいたプランが使えなくなりました。そこでコンクリートの梁にもともと開いていた配管スリーブの穴を利用することにしました。配管を床下に転がすのではなく、すべて天井裏に流す方法です。
 
これを実現するために、設備配管・ガス配管に加えエアコン配管もバランスよくこの配管スリーブを利用することにしました。普通ならエアコン屋さんが登場するのは工事の後半なのですが、今回は特別に前半から参加してもらいました。
 
 
 
今は使っていない古い設備を撤去
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設備配管を天井裏に流す事で、なんとか使わなくなった古い設備を撤去することが出来ました。
 
もともとの間取りで無駄にスペースを占領していた設備が、ベランダに飛び出ている大きな4つのゲートバルブと、廊下の貯湯タンクでした。これらを撤去することでべランダは広くなり、廊下の貯湯タンク置き場は洗濯機置き場になりました。地価の高い都心で、お部屋のベットスースの有効利用は欠かせないリフォームポイントです。
 
ちなみに貯湯タンクを外した後の縦穴(煙突)ですが、下の階の排気ガスが部屋に流れてきてしまいます。大工の親方が一酸化炭素中毒で倒れては一大事ですのでブロックを積んで早々に密閉しました。
 
 
防音2重床が使えない!
防振マットIMG_5671.JPG
メープルの無垢フローリングを採用するに当たり、当初考えていたのは遮音の乾式2重床でした。万協フロアーです。ところがシンダーコンクリートの床があるために遮音2重床を組むことが出来ません。知らん顔をして無垢フローリングを貼ってしまう訳には行きません。
 
そこで他の防音建材を探しました。色んな防音マットがあるのですが、当社の希望に合ったのが前田木材のマンション用防音マット「MT0003」、防音素材と合板同等のMDF材がセットになっている防音マットです。単価は高いのですが、普通の防音マットを敷いたあと、もう一度合板を捨て貼りする必要がないので、大工の手間や作業性を考慮すると十分ペイ出来ました。
 
 
こだわりの内装仕上げ材
IMG_5568.JPGIMG_5561.JPGIMG_5748.JPG珪藻土塗り壁はいから小町
当初からの希望は珪藻土の塗り壁と無垢のフローリングでした。これにアクセントで輸入壁紙を使い、玄関の床には大判の輸入タイルを採用しました。
 
 
柔軟な発想でカスタマイズ
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隣地の緑が素敵な借景のベランダに立ちながらE様がおっしゃいました。
 
「リビングのメープルをそのまま貼り延ばせないかしら?」
「えっ、それは技術的には出来ますけど、雨が掛かる屋外ですから、反りが出たり、ジョイントが黒ずんで汚れてくるかもしれません。それを承知でやってみますか!」
 
という事で、ベランダにメープルの無垢フローリングを貼り延ばしました。我々プロには到底思いつかない発想です。雨で伸びたり反ったりすることを想定して、リビングよりも少し遊びを持たせてフローリングを貼りました。それでもドレイン周りの常に雨が掛かる場所では突き上げが出てしまいました。その部分だけはさらに遊びを持たせて貼り直しました。他では味わえないいい経験が出来ました。
 
 
キッチンと同色のシステム収納の引き出しも手を加えてカスタマイズしました。閉めた時の扉の高さは十分あるのに引き出してみると中のトレーは思ったより低く満足できません。お皿を重ねておくと、開け閉めの時に崩れてしまいそうで不安です。E様の要望で集成材を使って側板を嵩上げしました。
 
 
 
 
 施工後                                 
 
元気に迎えてくれる玄関
輸入壁紙P1012420.JPG
 
 
 
壁の輸入壁紙はイギリス王室御用達の「Cole & Son」上へ上へと伸びていくエネルギーあふれる花柄を選び、玄関全体をシックなカラーでまとめています。
 
床はイタリア、TANGO社の輸入タイル。凹凸のある花柄はどの面も隣のタイルと柄が合うのでビックリしました。
 
 
壁を取り払った広々サニタリー
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将来の使いやすさの為、サニタリーのドアは引き戸。特にユニットバスは車いすでも入りやすい2枚スライドドアにしてあります。
 
 
 
プライバシーを確保しつつ、風邪通しのいい寝室
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珪藻土塗り壁「はいから小町」を塗った壁に、ベッドのヘッドボード越しに輸入壁紙をモールディングでアクセント貼りしています。
 
ランマ部分を光が抜けてくる袖壁は「柱を見せたくない」とこだわっていたE様。どれだけ丈夫に出来るか自信がなかったので30㎝だけ壁を折り返して造作しました。思ったよりしっかりした壁になって安心しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ワークスペースと一体のLDK
マンションリフォームP1012378.JPGP1012367.JPGマンションリノベーション
巾広のメープル無垢フローリング珪藻土塗り壁「はいから小町」のデザイン塗り
 
キッチンはクリナップのクリンレディ
 
 
 
緑を眺めながらバルコニーでランチ
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リビングからフラットに伸びたバルコニー。天気のいい日はここでランチを取るそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 担当より                            
 
ショールームめぐりでロイヤル気分
テシードサンワカンパニー
いつものように工程に合わせながら仕上げ材を決めて行ったのですが、現場が乃木坂なのでどのショールームへもタクシーや電車で行けます。現場作りつつある間仕切り壁を実際に見てもらって、全体のイメージを掴んでからE様とスタッフのマサコさんと3人でショールームに行きました。
 
輸入壁紙のテシードさんには各国のサンプル帳がホグワーツの図書室のように並んでいます。その中からスタッフの方がE様のイメージに合わせて次々に壁紙を引っ張り出して見せてくれます。その手際はまさに魔法のようです。玄関に選んだ壁紙ブランドの「Cole & Son」は英国御用達でバッキンガム宮殿やアメリカ・ホワイトハウスでも使われています。テシードさんではコンシェルジュのようにE様に寄り添ってアドバイスをしてくれて、同行している私達までいい気分にさせてくれました。
 
 
一方、輸入タイルを見に行ったサンワカンパニーさんはセルフで自由に見て回れるショールームです。玄関タイルを選ぶのに、棚からサンプルを引っ張り出して並べました。窓の明かりやダインライトの角度によって浮き上がってくる柄を比べる作業は楽しい時間でした。
 
 
 
珪藻土の塗り方も遊びながら決める
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珪藻土塗り壁の「はいから小町」をどんなパターンで塗ろうか?決める時の話です。
左官の茂木さんに色んな塗り方をプレゼンしてもらっていると、
「あんまり大波でない方がいいかしら?う~ん、もう少し流れるような感じで・・・あっ、今の感じがいいわ」
と、最後はご自分でコテを持ってパターン作りを楽しまれました。
 
出来上がったパターンはお部屋の中を吹き抜けていく風が形になったような素敵な模様になりました。
 
 
 
お披露目に呼んでいただいて
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お引越しの荷物が片付いた頃、現場にたずさわったチーム大塚のメンバーをお披露目会にご招待していただきました。
 
「みなさん、生活が始まった現場ってあまり見ないでしょう」
というご配慮です。とても嬉しいお誘いで、みんな大喜びでした。
引渡しのあとの現場にみんなで訪問できるなんて、貴重な経験をさせていただいてありがとうございます!
 
 
そんな、E様はお客様のアンケートに代わり、
雑誌の取材に応じてくれました。
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E様に当社に問い合わせをしてくれた理由を伺うと
「ホームページに自分たちの事をとてもオープンに書いているでしょう。過去の苦労話を読んで、あぁ、この人は安心して任せられるって思ったのよ。問合せ前にお願いすることを決めていたの。それに以前大手のリフォーム店で相談したことがあって、だいたいの費用は掴んでいたの。その時大手だと設計や現場の担当者と直接やり取りできない事が分って、じゃあ担当者と直接やり取りできる中小企業の方がいいなって」
 
確かに、E様も私どもに負けないオープンな方で、ご要望を言われる時はとてもストレートです。類は友を呼ぶという事でしょうか、おかげでとても打合せがしやすく、現場も楽しかったです。
 
現場の近くで似たような環境のマンションにお住まいだったE様から、お引渡しの直前にこんな感想をいただきました。
 
「今の部屋はジメジメ暑いのだけど、こっちの部屋はカラッとして気持ちいいわね、エアコンかけないで過ごせるわ!」
無垢フローリングと珪藻土の壁の効果でしょうか。メープルの床は本当に触り心地が良くて、養生を取ってからの打ち合わせでは、みんなが裸足になってペタンと座って話していました。
こんな風に二つの部屋の比較をする機会はめったにないので、私達にとっても嬉しいコメントでした。
 
これからも心地よい自然素材と、素敵な輸入壁紙に囲まれて、快適にお過ごしいただければ嬉しいです。
 
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「珪藻土塗り壁のパターン」の動画です
 
 
 
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