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渋谷区 雑貨店リフォーム 施工事例

雑貨店リフォーム

 施工概要 

地域   東京都渋谷区

工期   21日間

費用   2,506,000円  

施工内容  

・元事務所をスケルトンにして内装工事

・入口ドアの新設

(アンティーク建材は別途お客様手配

 

 お客様との出会い・ご依頼内容           
 
賃貸契約はこれからですが、お店の内装の相談できますか?
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そんなメールをいただきました。
オーナーのK様は当社スタッフのマサコさんの学生時代からの友人です。
 
当社のHPを見て「丁寧に仕事している様子が良くわかる」と思ったそうです。雑貨店開業の準備が整い始めて、物件の目星もついたタイミングでご連絡いただきました。
 
ただ、住宅のリフォームとは違い店舗の内装工事ですから、物件契約をしたら少しでも早くオープンしたいというのがK様の希望。最初のメールから7日目に当社で打合せ、17日目には物件契約にお邪魔して現地調査、26日目には工事契約。そんなスピード感あふれるものでした。
 
それを可能にしたのは、K様T様たちの意思決定が速かったという事。
 
一緒にお店を運営する友人のT様と、初めて永代ショールームにご来店いただいた時にはすでに、はっきりした内装材のイメージがあったくらいです。
 
 
「貼物や石油化学製品は使いたくありません、いくらメンテナンスが楽でも譲れません。
本物の木で、それが長年陽に当たって褪せてきたグレーの色合いが希望です」
と雑誌のスクラップを見せてくれました。
(写真はK様自筆のパース)
 
 
 施工前                              
 
アンティーク建材に一目ぼれ

アンティーク建材

無垢のフローリングメーカーは何社か取引がありますし、銘木や製材した材料なら新木場で手に入ります。ですが、日にさらされて経年劣化したような材木は商品としてストックしている先がありません。
 
店の前に敷くウッドデッキですらT様は、「保護材は塗らないでください。褪せていった色合いが良いんです」と言うこだわり。
 
そこで、私達は門前仲町にある「Gallup」さんをご紹介しました。古い建物から取り出したフローリングや古木、アンティークドアなどを取り扱う専門店です。
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おふたりはワイルドウィスキーという名のフローリングに一目ぼれ。アメリカのウィスキー工場に使われていた床材を解体の時に丁寧に取り出した逸品です。日本の港に陸揚げされてコンテナはプーンとウィスキーの香りがしたそうです。
 
古材なので釘を抜いたり、ワックスをかけたりする必要があります。私達も合流してサンプル材の仕上げに立ち会いました。ペーパーをあててBRIWAXを塗り込むとカサカサだった古木が、みずみずしいアンティークフローリングになっていくのを目の前でみて、4人でため息を漏らしました。
 
 
 
 
 施工中                                 
 
お店の入口を作る
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もともと不動産事務所だった物件は道路に面した入口がありません、目立たない脇に入口ドアがあるだけでした。これでは雑貨屋さんとしてお客さんが入りづらい。まず、嵌め殺しのガラスが入ったアルミサッシを撤去して入口ドアをこしらえました。
 
天井を高くするついでに、エアコンと換気扇を移動。これは簡単に出来たのですが、問題は分電盤。
解体が終わった現場をにらみつけながら頭をひねるのですが、いい方法が思いつきません。1次側からの配線が短くて移動は無理かな?と半分諦めていました。でも電気工の佐藤さんが現場に来ると、あっさり良いアイディアを教えてくれました。仕上の羽根板を取り外し出来るようにして中で配線の延長をするという方です。
 
こうして、商品を飾る羽目板の壁は一切の障害物がないすっきりした壁に出来ました。
 
 
 
アンティークフローリングが到着
 
アンティーク建材IMG_0549.JPGIMG_0635.JPGIMG_0650.JPG
釘を抜き、表面を磨いてBRIWAX仕上された、ワイルドウィスキーが届きました。古木独特の質感にいい感じのアメ色を見てK様T様、スタッフのマサコさんはワクワクドキドキ。私もテンションが上がって来ました。
 
フローリングとしての強度は期待できないので、まずは合板を捨て貼りして下地を整えます。その後フローリングを仮並べして、板目や色のばらつきを整えます。新品の無垢フローリングならそれで十分ですが、アンティーク建材では抜け節や板割れ、場合によっては実(さね)の凸凹がなくなっていたりするので選別には注意が必要です。
実際、作業に当たった大工の親方は、時に床材を削り直しながら貼っていってくれました。
 
 
 
こだわっていた羽目板の色をさがす
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長年陽に当たって褪せてきたグレー
それは牧場の使い古された柵がイメージにピッタリでした。でもあまりにワイルドすぎて、手に触れる壁に使うのはためらいました。商品やお客様の服に引っかかってしまっては大変です。
 
そこでGallupさんに提案してもらったのがソーイングブリッジボード、足場板で使われていた古木の両面をそぎ落とした板材です。厚みもバラバラでいい雰囲気。きれいな木肌を見せた表面は褪せたグレーになるように着色することにしました。
 
ベビー服を飾る壁ですから、塗料はもちろん自然塗料
そこで、オスモ&エーデルさんにお願いして現物の羽目板に試験塗装してもらいました。現地で左官壁のパターンサンプルと並べてイメージを絞り込みます。こうして、シルバーポプラとエキストラクリアーをブレンドしたオリジナルカラーが出来上がりました。
 
 
 
みんなでIKEA家具を組立て
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事務所のイメージが強いブロンズカラーのアルミサッシはシュペンハンザーのアイアン塗料を塗りました。床のワイルドウィスキーと相性バッチリのアンティークな建具にリメイク出来ます。ただ、この塗料はラッカー系溶剤を使うのでかなり臭います。お隣の雑貨「Clove」さんがお休みの日を狙って施工しました。
 
完成間近の打合せの時、テーブルやカウンターの段ボール模型を作りました。こうすると買い物に来たお客様の歩きやすさがわかりますし、接遇の動線も確認できます。K様T様はカウンターを模したプラダンを右に左に動かして、かなりレイアウトのイメージ作りに役だった感じです。
 
最後はおふたりが購入されたIKEA家具をみんなで組立て。
学園祭の準備をしているようで楽しい時間でした。
 
 
 
 
 施工後                                 
 
代々木公園を眺望する明るい店内
 
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アンティーク建材で統一された店内は、居心地のいい落ち着いた雰囲気になりました。店内で快適に雑貨選びが出来るようにと言うのがK様T様のご希望。そこで入口ドアはすきま風の入らないように4方にパッキンが付いた片開き戸を採用。ワイルドウィスキー床材にある節に靴のかかとを取られない様に、癖のある板はカウンターの下にまわし、のこ引き跡がそのままの羽目板は人の手が触れる部分は入念にペーパー掛けをして、他は羽目板の風合いを残しました。壁の塗装もT様はこだわりがあり、「朽ちている古さではお客様をがっかりさせてしまう、アンティークだけれどちゃんと手入れをしてきたような壁にしたい」とご希望されました。左官で上品なコテ跡をつけた下地をこしらえてから、EP(水性)塗装で仕上げています。
 
 
 
 
 担当より                            
 
実は不安を抱えながらの施工でした・・・
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普段、工事の進捗に合わせてタイミングを計って色柄や納まりを決めていくのがエーゼン大塚建設の得意なパターンです。お客様に現場に来ていただいて、そこで打合せすれば、図面では見えなかったことがお客様にもイメージ出来て、満足のいく色柄決めが出来ます。
 
ただ、この現場はそうはいきませんでした。
 
初めてオープンする雑貨店「useful pot」の準備のためにK様T様はいつも時間に追われていました。商品の展示会や買い付けに行かれたり、オリジナル商品の製作打ち合わせに行かれたりで、そのわずかな合間を縫って現場に来てくださっていたんです。
 
ワイルドウイスキーの床や羽目板の色など、大きなところが決まっていたので、他の仕上がりは私達にお任せ状態。信頼して頂いてたとはいえ、什器と商品が納まったお店の完成イメージが分らなかったので、「お任せ」はとてもプレッシャーのかかる物でした。
 
施工しているといろいろ面白いアイディアが湧いてきます。例えば勝手口を見えなくする羽目板の隠し扉の上、ここを壁じゃなく棚にしたら素敵なんじゃないかな~とか。バックヤード扉の裏側を木目にペイントしたら楽しそう~とか・・・
 
そういう事を、携帯のショートメールに写真を添えてやり取りしながら進めました。
 
 
 
引渡し後も続く楽しみ
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引渡しが無事に済んだあと、夕方から始まった家具の組立てが忘れられません。
 
これからIKEAの家具5点が届くと言うのです。今日組み立てて明日には商品を並べるという事を聞いて、ちょっと不安になりました。
「おふたりで、組み立てられるんだろうか?」
 
そこで、急遽IKEA家具組立ての講習会となりました。
「このダボを右側の穴に入れて、隣の穴にはこのビスです・・・」そんな作業はまるで高校の文化祭の準備のようで楽しかったです。キャビネットの背板は全員でひとつのハンマーをまわしながら釘打ちしました。
 
そうしてオープンしたあとも、新たに増えたキャビネットに合わせて棚を造ったり、ウッドデッキにつまずく人がいたので段差の位置を変えてみたり、useful pot さんの成長に立ち会わせていただいています。
 
代々木公園隣のuseful pot さんは、沢山の人がワンちゃんの散歩通ります。
ウッドデッキが気持ちいいのか、ワンちゃんがわざわざデッキの上を歩いて行きます。学校帰りの子供も歌を歌いながらデッキを歩いていました(笑)
そんな風に、街の人から愛されるお店になっていく事を願っています!
 
 
【useful pot さんからのご感想】
↓   ↓   ↓   ↓   ↓
店舗の理想のイメージをお伝えしたところ、床・壁の木材にギャラップさんを紹介していただき、塗料を決める時には立ち会ってくださいました。(大塚さん楽しそうでした)

解体した時点での打ち合わせでは、そのまま使えるところ、手を加えるところをわかりやすく説明いただき、コストを抑えながらより良い状態を作ることができました。

アルミサッシを格好良く見せる塗装や、入口ドア周りの木枠など、店舗の印象の大事な部分でステキなアイディアをいただいてとても気に入っています。店内のレイアウトを決める際には、その場にあった養生シートを家具の大きさにカットして並べてくださり、実寸でイメージ出来て助かりました。

そんな風に私達のちょっと困ったや、どうしように素早く対応してくださるのがエーゼン大塚さんの持ち味ですね。

開店後もフェイスブックの活用法を教えてくださったり、ずっと応援してくださっています!!

本当にありがとうございます
 
 
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usuful pot さんのフェイスブックページはこちらから
 
 
 
「代々木の雑貨屋ユースフルポットさんがオープン!」の動画です

 

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