エーゼン大塚建設 スタッフブログ

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」エーゼン大塚建設

ホーム > エーゼン大塚建設 スタッフブログ

カテゴリ

こんにちわ!

バレエスタジオマイスターの大塚健太郎です

東京都江東区の住宅リフォーム会社、エーゼン大塚建設で代表をしています。

 

 

 

壁を抜けた音は異質な音に変わる

 

私の息子は音楽の学校に通っていまして

家でもギターをかき鳴らし、大声で歌っています。

防音対策をしていない我が家からは、息子の歌が外までダダ漏れで

近所のおばちゃん達からは

「お兄ちゃん歌うまいね~」 と控えめな苦情(?)でたしなめられています。

幼稚園の頃から息子の成長をみてきたおばちゃん達だからこそ

寛容に受け入れてくれるんですね。

有難い事です。

 

でも、ある時おかしな苦情をお隣のお婆ちゃんから聞きました

「お兄ちゃんずいぶん元気に太鼓をたたくのねぇ」

 

あれっ?

息子は学校ではドラムを叩きますが

家には置いていませんし、ドラムマシーンもありません。

 

どうやら、ギターのカッティングの音が壁を抜けて行くうちに

お婆ちゃんには打楽器に聞こえるような音にかわったようです。

 

 

上に抜ける音の方がクレームになります

db61b0af69d2de0e0f8445bd2d869845_s.jpg

 

壁や天井を抜けた音は

スタジオを作る私達には頭の痛い問題です。

 

もちろん事前の音漏れ調査をします。

その結果、現状のままでもあまり気にならなければ

 

「下階への音漏れ対策は防振床をしっかり作りましょう、

ただ、上階への防音対策はクレームが出てからでも対応できますから

初期投資は押さえましょう」

そういう提案をする事もあります。

 

ただ、ごくまれに

「音漏れテストでは気にならなかったけど

レッスンが始まったら気になるようになった」

と上階の人からのクレームがあります。

 

これが本当に困った音なのです

下に響く音よりも、上に抜ける音の方が性質(たち)が悪く

実際に体感してみると

「気持ち悪い」 音の聞こえ方をします。

 

どういう事かというと

 

例えばマンションの上の階で子供が走り回るドタバタ音てうるさいんですけど

「あっ、ベランダから廊下の方に走って行ったな」

と下にいる人が聞き分けられますよね。

天井をにらみながら、子供が走っている姿をイメージできます。

 

椅子をギギーって引きずる音も同じで

どの場所に椅子があるかわかりますよね。

 

騒音の音源がイメージできると

うるさいと感じながらも、感覚的に納得できるんです。

 

ところが、床下からなんとなく聞こえてくる音 (下階から上に抜けて行った音)は

音源がどこなのか全くわかりません。

 

TVが置いてあったり、天井スピーカーがあったり、ピアノの演奏をしたり

上の階で音が聞こえてくる場合、どこに音源があるか全く聞き分けられません。

スピーカーやピアノから離れた場所でも音が伝わります。

床全体が太鼓のように振動して音を響かせている状態です。

 

私も体感して納得しましたが

音源が特定できない音漏れって、上階にいるとすごく気持ち悪いんです。

「いったいどこにスピーカーを置いているんだ?

いつまでこの音は続くんだ?」

そんな不安感から気持ち悪い音になるんです。

 

 

 

上に抜ける音にはイコライザーが効果的

 

ではその気持ち悪い音はどうやって防音するか?

 

建築的には防音・遮音素材を天井に貼る方法があります。

ただ、天井が5~10センチ低くなってしまうのと

今ある照明器具との絡みがあるので

上手く設置できない場合があるでしょう

 

その場合はピアノやスピーカーの後ろに吸音マット・パネルを置いて

音源側で減音するのが効果的です。

 

また、CD音源ならイコライザーを使って重低音を絞ると効果的です。

全体ボリュームが同じでも、上に抜けてくる気持ち悪い音が聞こえなくなります。

 

CD音源でレッスンしているお教室であれば

重低音を絞るだけで、上の住人さんからのクレームがなくなります。

一度お試しください。

 

 

クレームの来ないバレエスタジオ作りをしたい講師の方は

エーゼン大塚建設でご相談いただけます。

お近くの方は永代ショールームまでお越しください。

電話・FAX・メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

一般お問合せバナー.JPG

エーゼン大塚建設のバレエスタジオリフォームのサイトです ↓

バレエ問合せ.jpg

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 
  • Clip to Evernote

こんにちわ!

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。

 

 

昨日のような雨で湿度も高く、

生暖かい気温の日には

内部廊下が結露で困っているマンションってたくさんあるでしょうね。

年に数回だけ気象のいたずらで発生する結露は我慢できますけど

寝室の壁が、冬に毎日結露するのは困りものですね。

 

 

そこで今回は

●8月、9月は結露やカビのご相談が多いんです

●リフォームしたらカビが生えた!

●流行りのマンションリノベもあぶない!

●物件がすでにスケルトンだった場合

に分けて、結露とカビ対策をご紹介していきます

 

 

8月、9月は結露やカビのご相談が多いんです

玄関の結露

 

意外かもしれませんが、この時期カビでお困りの方から連絡が入ります。

冬は結露しているのが目に見えるので

「仕方がないか」 と受け入れていても

夏場に壁の隅のカビに気が付いてしまうと

「結露もしていないのに何故?」

と心配になります。

 

冬を迎える前に改善したい気持ちは良くわかりますが

基本的に現地調査しないと本当の原因はつかめません

 

断熱不良による結露なのか?

過剰な湿度による結露なのか?

原因によって対応策も変わってきますからね

 

 

ちなみに2000年以降に建ったマンションで

ちゃんと断熱材が入っているにもかかわらず

結露やカビが発生している例があります

 

築年数が浅いからと言って安心は出来ません。

 

断熱ボードを使った断熱改修はこちらのブログが参考になります

⇒ 「珪藻土やエコカラットでも防げないマンションの結露・カビ対策は断熱ボードがいい」

 

 

 

リフォームしたらカビが生えた!

 

畳の白かび

 

リフォームしたらカビが生えた!

なんて洒落になりませんよね。

 

でもそんな馬鹿な事が当社の事例にもあるんです。

 

9年前のリフォームですが

和室の襖を開き扉に替えて、

本畳をスタイロ畳に変えたところ

畳に白カビが生えてしまいました・・・

 

ご主人から連絡を受けて現地の状態を見てびっくりしました。

冷静なご主人は

「妻が見たらびっくりするから、とにかく綺麗にしましょう」

と二人で畳を拭きあげ

近所のドラッグストアで 「水とりぞうさん」を買ってきてベッドの下に入れました。

応急処置です。

 

どうしてカビが生えたのか検証すると

 

●リフォーム後、畳の上に引き出し付きをベッド置いた ⇒ ベッド下の空気の流れが悪くなった

●リフォームで隙間風がなくなった ⇒ 高気密で湿気が逃げて行かなくなった

●スタイロ畳に取り変えた ⇒  お部屋の湿気を吸わなくなった

 

そうした積み重ねでカビが発生したようです。

 

この事例の場合、カビの原因は湿気と気密です。

ベッドと壁・床の空間を調湿すればカビは生えなくなりますので

壁と床の隙間にエコカラットを差し込む方法で改善しました。

 

意外に簡単に解決するもんでしょ(^_-)

 

 

 

流行りのマンションリノベもあぶない!

 

写真 2014-03-12 1 01 43.jpg

 

壁天井のコンクリートやパイプスペースのブロックをわざと現しにして

お洒落な空間にコーディネートするリノベーションが流行っています。

 

この手法はふたつのメリットがあります

1.もともとあった壁天井の下地を取り払うことで 空間が広くなる

2.コンクリートのままとすることで仕上げ コストが安くなる

 

お洒落で、広くなってその上コストは安いという事で

若い世帯に受け入れられているようです。

 

 

でもマンションの場合、

どこでもコンクリートをむき出しにしていいという訳ではありません

 

P1013662.JPG

 

上下左右が住居で囲まれた中住居のお部屋なら

冷たい外気にさらされていませんから

コンクリートの躯体をむき出しにしても大丈夫でしょう。

(あくまでお隣との界壁や天井面です、バルコニー面はNG)

 

でも角部屋や最上階、或いは壁の向こうがピロティだったら

コンクリートをむき出しにしてしまうと

間違いなく結露がでます。

 

コーディネートとしてどうしても下地を取り払って

コンクリートむき出しのテクスチャーを楽しみたければ

隣家との界壁面だけにするとか

物件選びの時から中住居を探すとか

そうした注意が必要ですね。

 

 

 

物件がすでにスケルトンだった場合

スケルトンリフォーム

 

こちらはすでにコンクリートがむき出しのスケルトン状態の物件

しかもご主人はコンクリートっぽさが大好きで

「出来ればこのまま、埃を落とすだけでもいい・・・」

そこまで言い切っています。

 

「そうは言っても、断熱材は天井のコンクリートに打ち込んであるものだけですから

寒いし暑いしとてもリビングに居られませんよ」

冬はあちこち結露するでしょうし

光熱費だってバカにならないはずです。

 

結露対策をしつつ、ご主人のイメージを実現するために

間仕切り壁のコンクリート面はそのまま残すけど

外壁面は断熱ボードを貼る事にしました。

 

断熱ボード

 

平滑な壁面は断熱ボードをコンクリートビスで直貼り出来ます(左)

在来の浴室を解体した後の凸凹面は断熱ボードをGL工法貼りで対応(右)

 

 

CIMG4906-horz.jpg

 

天井は打ち込みのスタイロフォーム断熱材があったのでそれを活かします。

スタイロフォームの上からモルタルうす塗りを2回かけて

コンクリート打ち放し風のテクスチャを目指します。

 

 

CIMG4634.JPG

 

施工前のスケルトン状態

階段の左側はもと浴室

斜め天井にはスタイロフォームが打ち込まれているのがわかります。

 

 

江東区 マンションリフォーム

 

完成したキッチン

手前のリビング天井と梁、間仕切り壁面をコンクリート打ち放し風に仕上げて

ご主人の希望したイメージを残しました。

 

外壁面と天井面はしっかり断熱処理されているので

結露の心配のない、快適なLDKが出来ました。

 

 

以上の4例でマンションの結露&カビの原因と対策をご紹介しました。

リフォームする場合

間取りやインテリアコーディネートだけでなく

どんな生活をするか

施工会社にちゃんと伝えておくことが

結露の予防につながります。

 

今は納戸としてつかっていても

将来子供部屋になると、湿気過剰になって

結露が発生したりしますからね。

 

担当者とよく話し合いましょう!

 

 

結露の心配のないリフォーム工事を希望されている方は

エーゼン大塚建設でご相談いただけます。

お近くの方は永代ショールームまでお越しください

電話・FAX・メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

一般お問合せバナー.JPG

マンションの結露対策ならエーゼン大塚建設

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 
  • Clip to Evernote

こんにちは!

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です

 

 

9月1日は防災の日

皆さん職場や学校やご家庭で

何かしら防災にまつわる事に触れた事と思います。

 

私はマサコさんと一緒に、耐震の講習会に参加してきました。

一般社団法人耐震研究会主催の第34回木造住宅教室です。

写真 2016-09-01 14 38 47.jpg

 

 

地球物理学者の島村英紀教授による

「熊本地震の検証と首都圏直下の動向」

 

そして一般社団法人耐震研究会の保坂貴司代表理事による

「熊本地震の検証 被災建物の原因と対策」

 

の2講演でした。

 

 

そこでなんと光栄な事に、

おふたりのランチの席に私達夫婦を招待していただいたんです。

以前から島村教授のファンだったマサコさんはガチガチで

ひきつるような不自然な笑顔でステーキを食べていましたから

きっと味など分らなかったでしょうね(笑)

 

私も緊張していて、何か気の利いた話をしなければ・・・と

思いついた質問を投げかけてみました。

 

「活断層の動きは緩やかで、同じところで地震が起きる可能性は1000年後と理解しています。

でも活断層のそばに原発があるのはNGだ

と世間で言われていますが何故でしょうか?」

 

 

地震の原因はプレートにあります。

ふたつのプレートが重なりひずみが生まれ

そのひずみがもとに戻る時に解放されるエネルギーが地震です。

 

マグニチュード7クラスのエネルギーが溜まるのにはプレートのずれ(移動)が3mと言われています。

北米プレートのような大陸プレートは毎年4センチ移動し

フィリピン海プレートのような海洋プレートは毎年8センチ移動します。

 

1923年の関東大震災から90年以上たっているのでプレートのずれは4m近くあり

いつ首都圏に地震が起きてもおかしくないと言われている理由です。

 

活断層の動きは超ゆっくり

現在確認出来ているものだけで2000もの活断層があります。

未確認の物は6000とも言われています。

その活断層はA級・B級・C級に分類され

A級活断層では毎年1ミリ動き

B級活断層では0.1ミリ動きます。

マグニチュード7クラスのエネルギーがたまるのに数百年から数千年の時間がかかります。

 

私はそうした認識でいるので

現在見つかっている活断層はそう心配することはないと考えています。

 

「原発の敷地内に活断層がある無いで問題になっていますが何故でしょうか?」

ランチの合間に島村教授に尋ねてみました。

すると

 

「1万年後を考えたら危険ですから、やっぱり活断層はさけたほうがいいでしょう」

 

・・・・・(絶句)・・・・・

そ、そうですよね。将来的には危険ですよね。

100年先までしか考えていなかった私が浅はかでした(汗)・・・

 

 

そういえば9月1日の朝日新聞に書いてあったっけ

 

原発廃炉で出る放射性廃棄物の管理について

原子力規制委員会は電力会社が300~400年管理し

その後10万年間国が管理するという基本方針を決定したそうだ

 

 

あまりに長くて、イメージできないので

原発の話から戻ります

 

活断層とどう向き合うか?

 

活断層は警戒はする必要はあるが

必ずしもそこで地震が発生する訳ではない。

むしろ首都圏では厚いローム層の上に住宅が密集していて活断層が見えていないだけ。

 

個人の住宅においては、

活断層に振り回されるのはやめましょう。

 

それより立地や地盤に注意した方がいいです。

埋立地であれば液状化対策

盛り土をした傾斜地なら擁壁の安全性

 

 

ご自宅の耐震補強も欠かせません。

住宅リフォームで壁を取り払ってみると

土台が腐っていたり

折角の筋交いが何故か切られていたり

最近やったという耐震補強が出窓部分を補強していたり(構造的に関係ありません)

家のコンディションもいろいろです。

不安があるなら耐震補強しましょうね。

 

 

 

最後に地震予測のプチ情報

これも今回の講演で得た情報です。

 

地震学会は今の科学力では地震の予知は不可能と発表しています。

ただ地面の中の研究は進んでいて

ある地域に地震が起こった場合、その規模・マグニチュード・被害の範囲などがわかっています。

でも残念な事にそれがいつ起こるかが分らない

 

予知は出来ないから、地震動の予測地図を発表しています。

全国地震動予測地図2016.jpg

今後30年以内にマグネチュード7クラスの首都直下型地震が発生する確率が70%

と発表された事を裏付けるように、東京は見事に真っ赤に塗られていますね。

 

でも、4月14日、16日の熊本大地震はどうでしょう?

このマップでは熊本県は明るいオレンジ色の中にぽつぽつと濃いオレンジ色が描かれています。

30年間に震度6以上の確立が明るいオレンジで3~6%

濃いオレンジで6~26%です。

予測地図とは裏腹に、熊本大地震は置きました。

 

このマップを見ると首都圏と東海、南海の真っ赤なエリアばかりに目がいき

その他の色の薄いエリアは安全だ・・・

そう勘違いしてしまいそうですね。

 

あくまで日本はどのエリアでも、いつ地震が起こってもおかしくないという意識を持っていたいものです。

 

写真 2016-09-01 17 03 10.jpg

(4時間の講習を終えて、脳みそがパンパンです)

 

 

住宅リフォームに合わせて耐震補強を考えたいと言う方は

エーゼン大塚建設でご相談いただけます。

お近くの方は永代ショールームまでお越しください。

電話・FAX・メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

一般お問合せバナー.JPG

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 
  • Clip to Evernote

こんにちは!

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です

 

 

前回のブログでは

レジデンシャルオーガナイズのメソッドを使って

「思い」や「理想」をカタチにして見える化する方法をご紹介しました。

「住宅リフォームで自分たちの思いや理想をちゃんと住宅会社に伝える方法 その1」

 

 

今回はライフオーガナイズの講習を受けて

その後の住宅リフォームにどう生かせたかをご紹介します。

 

 

私を含め、多くの設計士がおちいりがちな落とし穴があります。

 

「子供が二人いるので3LDKを確保したい」

そんな相談をお客様からされると

まるでパズルを解くように、部屋のレイアウトばかりに集中してしまうと言う落とし穴です。

 

その難解なパズルに飲み込まれてしまうと

部屋のレイアウトの中からひねり出した残りのスペースガ収納となり

「思ったよりも確保できましたよ!」

なんて勘違いなプランを作ってしまうんです。

これはお客様の「思い」や「理想」を十分聞き出せていないOUTなパターンです。

 

 

今回ご紹介するのケースでも似たような感じで

実際にご家族が直面している問題は

「収納計画である!」

という事に気が付くまで随分時間がかかった事例でした。

 

 

■ 講習受講までのいきさつ

 

洋室が納戸化している家

写真 2015-09-22 12 27 18 - コピー.jpg

 

Hさん宅は6LDKの広い家なのですが

子供が独立したり、お母さまがなくなられたり

家族構成が変わっているのに、想い出の品だけが残っていて

主(あるじ)のいなくなった部屋は、捨てられない物や日用品のストックであふれる納戸と化していました。

 

 

2世帯住宅リフォームを決意したHさんの希望と悩み

 

●家の中が寒くて生活し辛い

●将来のお父様の介護を想定したプランにしたい

●必要な所は耐震補強をしたい

●長女夫婦と次女の思い、そしてお父様の思いがなかなか共有できない

●物が多い

 

そんな相談をいただき、私(住宅会社)は設計のコンセプトをまとめました

 

高齢のお父様が生活しやすく、将来介護が必要になった時でもケアしやすい間取りで、

来客の多いH邸にふさわしい広く・明るく・風通しのいいリビングにし

捨てられない思い出の品や季節用品を仕舞っておく収納を用意する。

 

 

 

 

住宅会社(私)の悩み

before&after.jpg

 

コンセプトを元に寝室とDKを入れ替える大胆なプランを提案しました。

 

住宅会社目線でとらえた「生活しやすいであろう」レイアウトです。

でも、本当はお父様が寝室ではどんな暮らし方をしたいのか?

階段横の納戸で収納は十分なのか?

この時、ご家族の思いを十分につかめてはいませんでした。

 

 

それでも調整役を引き受けてくれていた娘婿さんは

機能的に配置されたこのプランをとても気に入ってくれました。

きっと左脳タイプなんでしょうね・・・

 

「ただ、やっぱりお義父さんが抵抗があるみたいで・・・」

これでいいんじゃないと言った翌日には、寝室は動かしたくないと

気持ちが揺らいで決めきらないのだそうです。

 

結局、私が直接会ってご説明しても、お父様からはOKのお返事はいただけませんでした。

 

 

もう一度みなさんの思いと悩みを整理する

堀江邸 打合せ170109.jpg

いま一度、情報を整理しようとマインドマップを書いてみました。

するといままで気が付かなかった本当の問題点が見えてきます・・・

 

初めは「寒い」とか「介護」とか「耐震」という

わかりやすいキーワードにばかり注目していたのですが

実はこのH邸の2世帯住宅リフォームは

収納問題を解決するためのリフォームだったんです!

 

 

そこに気付いたので

寝室とDKを入れ替えるプランをどお思うか?

をご家族に再確認しました。

 

 

お父様の「抵抗感」がどこにあるのか整理していただくために

このプランのメリット・デメリットを抽出したマトリクスをお見せしました。

 

プランのメリット・デメリット.jpg

「大塚さん、話の内容をわかりやすい図にしていただき助かりました。

お義父さんにこのプランのメリットを説明したところ、かなり納得した様子です。

収納についてはお義父さんも妹もかなり気になっていたようで、

やはりそちらをしっかりと計画していった方がいいと思いました」

 

調整役の娘婿さんも安心したようです。

ほっとした様子のメールをいただきました。

 

こうしてプランの方向性が決まりました。

 

以前であれば、このまま契約に向けてプランや仕様を絞り込んでいくのですが

その前に是非皆さんには、ご自分たちの「思い」や「理想」と向き合ってもらいたいと思いました。

 

 

 

■いよいよライフオーガナイズ入門講座の受講

 

私一人がもがいていても、H様が満足できるプランは作れない!

ご家族の皆さんに積極的に2世帯リフォームプロジェクトに関わって欲しい!

心からそう思いメールを書きました。

 

「どちらのプランで進めるにせよ、ライフオーガナイズのメソッドを使った整理収納は必要だと、

マインドマップを書きながら確信しました。

入門講座にどなたか一人でもご参加いただけると

今回のリフォームが満足できる、快適なものになると思っています」

 

すると嬉しい事に、妹さん長女夫婦の3名で受講していただけました。

14159756_647253978762996_413764630_n.jpg

 

入門講座は前回ブログでご紹介したレジデンシャルオーガナイズの基礎となる講座ですが。

 

断捨離とは異なり、捨てる事からは始めません。

まず自分の思考を整理し、自分に合った片づけ方を見つける講座です。

ワークを通して片付けへの意識が変わります

何故いままで片付けられなかったのかがわかり

片付けられない他の家族の事も理解できるようになります。

 

他の家族の事も理解できるようになる・・・

 

2世帯リフォームを前に、3人が受講されたことは本当に価値のあることだと思います。

(ご興味のある方はレジデンシャルオーガナイザーの伊藤かすみさんのHPをご覧ください)

 

 

 

受講後の皆さんが実践された事を少しお話します。

 

●工事の前から少しづつ荷物の整理を始められました。

片っ端に捨てるのではなく、想い出のある品だけど普段は使わない物や趣味のもので取っておきたいものは、3階のロフトに移動しました。

1階には日々必要なものだけ置くようにしました。

 

●ゴールデンゾーン(もっとも見やすく、手に取りやすい高さのエリア)に物を置くのが大好きなお父様のために

寝室の収納家具のゴールデンゾーンはオープン収納にしました。

さらに左脳タイプのお父様が片付けられるように、引き出しには「シャツ」「下着」と大きなタグが貼られました。

写真 2016-07-05 14 20 37.jpg

 

 

●階段横の遣いにくかった収納も間仕切りを取り外して使いやすい大きな納戸にリフォーム。

そこに造作で取り付ける仕切りやハンガーパイプはお姉さんの設計です。

寝室と隣り合う明るい納戸には、お父様のオフシーズンの衣類を仕舞っておくので、衣替えも簡単にできそうです。

ファイル 2016-07-01 9 05 40-tile.jpg

 

 

●ライフオーガナイズ入門講座のあと、キッチンは既存の造作収納を活かせばそんなに収納がいらない事が分りました。

当初のプランよりシステムキッチンをずらすことになり、おかげでリビングダイニングのスペースが広がりました。

諦めて捨てるはずだった想い出のソファを置く事ができました。

写真 2016-07-21 16 33 28.jpg

 

 

●お父様の海外勤務時代のお土産のペルシャ絨毯も、丸めたまま部屋の隅に放置してありました。

その想い出の品はお父様のたっての希望で寝室の壁に飾られました。

多分お父様の価値感を共有出来なければ捨てられていた絨毯だと思います・・・

個性的でとても素敵な寝室になりました。

写真 2016-06-25 13 12 29.jpg

 

 

他にも

●お父様の快適さUPの為に、ベッドのヘッドボードにゴールデンゾーンを造作したり

●既存の下足入れの棚をプチリフォームして妹さんのブーツが入るようにしたり

●リビングの耐震壁で筋違の間にニッチカウンターを設け、そこにFAX電話を置いたり

●洗濯機を移動して広くなった洗面脱衣室で、お父様がちょっと腰かけられるように椅子を造作されたり

写真 2016-08-12 12 26 52-tile.jpg

 

私達プロがアイディアを出す以上に

積極的に意見を交わし

ご家族の皆様が2世帯リフォームと向き合っていただけました。

 

 

これって本当に凄い事だと思います。

他人に押し付けられた生活空間ではなく

自分たちで相談し、考え、選んだ生活空間なのですから

快適に過ごせることはもちろん

引渡し直後の片付いた状態がこれからも維持できる事と思います。

 

 

そんな風に、H邸の皆様はライフオーガナイズの講習を経て

「思い」と「理想」の詰まった生活空間を手にいれることに成功しました

 

 

 

 

言い忘れましたが

「リバウンドしない」のが他の片付けメソッドと違うライフオーガナイズの特徴です。

 

ライフオーガナイズに興味があったり、収納計画をじっくり住宅会社と相談したい!と言う方は

エーゼン大塚建設でご相談いただけます。

お近くにお片は永代ショールームまでお越しください。

電話・FAX・メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

一般お問合せバナー.JPG

収納計画をリフォームで活かすなら江東区のエーゼン大塚建設

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 
  • Clip to Evernote

こんにちは!

自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している

東京都江東区のエーゼン大塚建設の代表 大塚健太郎です

 

 

夢の住宅リフォームに取り組もうとするご家庭で

そこで生活する人みんなが

自分たちの理想の住まいの形を共有出来たら良いですよね。

2F5CFAFE-F644-4E01-ABE5-E6801AF6AC1D.JPG

 

リビングひとつを考えても、家族の好みや理想はバラバラ

 

家事終わりにちょっと横になりながらTVを見たいママなら、ゆったりしたソファー

趣味のマンガを描きたいお姉ちゃんなら引き出しと本棚

バイト帰りでそのままカバンや上着を放り投げたいお兄ちゃんならプチクローク

机には何もないのが快適というパパには、扉のついた収納

 

そんなインテリアや収納がリビングにあると家族みんなが快適に生活出来ますね。

ん?これは我が家の事かな・・・(笑)

 

 

自宅のリフォームを考えてる家族なら、そんな思いや理想を話し合っているでしょう。

でも、それはきちんと形に出来ていますか?

整理整頓されていて、工務店やデザイナーに伝えられますか?

 

もしちゃんと伝えられなければ、出来上がってから

「イメージと違うんだけど~」

という残念な結果になりかねません。

 

 

自分たちはどんな暮らしがしたくて

どんな暮らし方が嫌なのか

ちゃんと住宅会社に伝えるのに役に立つ講座があります。

レジデンシャル・オーガナイザーによる

「片づく×ご機嫌家づくり」セミナー

14100412_640510766114290_6528615756683818251_n.jpg

 

実際にどんなセミナーか私とマサコさん、夫婦で参加してきました。

 

「思いをカタチにセミナー」「理想をカタチにセミナー」の2講座です。

セミナーのコンテンツを詳しくお伝えすることは出来ませんが

お互いに感じている家の問題点が全然違っていたり、

私がいけてると思っていたインテリアにマサコさんは満足していなかったり、

いろんな気付きのあったセミナーでした。

ご興味のある方は講師の伊藤かすみさんのHPをご覧ください

 

 

このセミナー、説明の後のワークが良く出来ていて

「思い・・・」のワークでは自分たちがどんな暮らしを望んでいるかがわかり

「理想・・・」のワークではどんなインテリアがいいか「見える化」出来ます。

これがつかめていれば住宅会社にイメージを間違いなく伝えられます。

 

 

「家族で話してるんだけど自分たちの思いや理想を上手くまとめられない」 とお困りの方や

「お客様からのヒアリングを上達させたい!」 という設計・デザイナー・住宅会社の方は

伊藤かすみさんのセミナー受講をお勧めします。

 


ただ現在、伊藤さんは活動の拠点を福山に移しておられるので

今度、東京でのセミナーが決まった時は当社のHP、ブログ、FBでご案内させていただきますね。

 

 

では当社のお客様がライフオーガナイズの講習を受けて

どんなリフォームが出来たのか?

本ブログの「その2」でご紹介させていただきます。

そちらも是非ご覧ください。

 

 

 

自分たちの思いや理想をカタチにしたリフォームをしたい!

自分たちの話をしっかり聞いてほしい!とお考えの方は

エーゼン大塚建設でご相談いただけます。

お近くの方は永代ショールームにお越しください。

電話・FAX・メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

一般お問合せバナー.JPG

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 
  • Clip to Evernote