こんにちは!
自然素材・輸入壁紙を使った「住宅リフォームブログ」を運営している
東京都江東区のエーゼン大塚建設 代表の大塚健太郎です。
バレエスタジオ運営の鍵=ご近所との友好な関係
どんなに先生のバレエキャリアが素敵でも
どんなに生徒さんが沢山いても
ひとたびご近所からクレームが来れば
安心で安定したスタジオ運営は出来ません。
先生だけでなく、生徒さんにも残念な結果になってしまいます。
そうならない為にも、物件の契約前に
しっかり防振・防音テストをしておく事が大切です。
でも、分っていてもつい冷静に判断できなくて・・・
あるバレエスタジオの先生はそうおっしゃいました。
自分のスタジオを持つことを夢見て
長い事物件探しを続けて
やっと希望の物件が見つかる
そして周囲で応援してくれる友人や生徒さん、親御さん達から
「先生良かったじゃないの、そこに決めちゃいなさいよ!」
そんな風に後押しされると気分が盛り上がってしまうのだそうです。
本来重視するべき物件の防音防振に対する不安要素とか
物件によって変わる工事費用とか
冷静に判断できなくなるのですね。
ですから、先生方が冷静に判断できるように
私がバレエスタジオ新装工事の相談を受けた時に決めているルールがあります。
不動産のテナント募集のチラシ程度で概算見積もりは作れます。
まず、概算の費用をお伝えして
事業計画の予算的に大丈夫であれば、次にこうお伝えします。
「賃貸契約の前に防振防音のテストをしましょう!」
実際に施工する防振床の実物を作り
そこで飛び跳ねて下階への音漏れ・振動を体感するのです。
このテストには関係者全員に参加していただきます。
スタジオ運営される先生とスタッフ、仲介の不動産担当者、物件のオーナー、下階のテナントの代表者。
皆さんのスケジュールを合わせるのは、並大抵の事ではありませんが
これはとても大事なテストなので
テストを実現するために先生に頑張っていただいて関係者を説得していただきます。
もちろん、テストの内容や技術的な質問は私の方でお答えします。
そうした準備作業から苦労をいとわず誠実に対応していくと
関係者の間で一体感が生まれるし
実際にテストを通じて信頼感も芽生えてきます。
今回の防振テストは決して条件のいい状態ではありませんでした。
手に入ったのは簡単な平面図だけで
建物自身の持つポテンシャルを判断するための構造図面がありませんでした。
現地でも天井裏を見るための点検口などは無く
多分躯体の梁はこの向きでこの辺にあるだろうと見込んで試験床を設置
飛び跳ねテストを試みました。
下階のテナントで耳を澄ますと
音はほとんど気にならないけれど、
天井仕上げ材がタイコのように震える音圧を体に感じます。
「恐らく梁の向きが違うんだと思います。
試験床の向きを変えて、再度飛び跳ねテストをしましょう」
そう告げると、先生のご主人や仲介の不動産屋さんも試験床の移動を手伝ってくれました。
続けた2度目のテストだったのですが
これも期待した防振効果が出ません。
そこで、下階のテナントさんにお願いして天井点検口から中をのぞかせていただきました。
すると、私が想像していたのとは全く違う場所に梁が掛かっているのが見えました。
構造的に最も丈夫な場所を狙って試験床の支持点をセッティングしていたつもりが
一眼弱い場所に荷重が掛かっていたのです。
これではいい結果が出るわけはありません。
飛び跳ねるたびにスラブ(床)が振動し
そのスラブから吊り下がっている下階の天井がぶるぶる震えていたのです。
実施の梁の位置にセッティングした3度目のテストは
満足の行く結果が出ました。
ただ、ここまでの間に関係者の皆さんに信頼関係が芽生えたようで
最終的に下された判断は全員が安心できるものでした。
「念のために、大塚さんの提案するワンランク上の防振床で作りましょう」
と先生はおっしゃいました。
ワンランク上の防振床にする事は
コストが増えるだけでなく、天井までの高さも3㎝低くなってしまう事なので
かなり勇気のいる判断だったと思います。
でも、その事を立ち会っていた全員が共有共感できました。
これは今後のスタジオ運営するにあたってとても意義のある事です。
今回の防振テストの結果を踏まえて
私は修正見積もりを作ります。
予算的にOKであれば、まずは賃貸契約を進めていただきます。
その後工事契約を結び
ようやくバレエスタジオ新装の工事に着手することが出来ます。
夢のスタジオ実現には時間が掛かりますね。
バレエスタジオの工事にはこんなドラマがいつも繰り広げられているんですよ。
バレエスタジオの防振・防音工事をお考えの方はエーゼン大塚建設でご相談いただけます。
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